新ボール『TP5』登場!テーラーメイドが5層構造にこだわる理由
スピンコントロールデザインには5層構造が不可欠
⇒テーラーメイドがボールビジネスについに本気になった!? マーク・シェルドン-アレン社長に聞く
成長戦略のスタート段階でリリースされる『TP5シリーズ』だが、1996年にボールR&D(研究開発)を設立した際から事業に携わってきたブノア・ヴィンセント氏は「飛距離性能については、自信を持って送り出せるプロダクトが生み出せた」と大きな手ごたえを持っているという。
また<デュアル スピン カバー>は、最外層に非常に柔らかいウレタンカバー、第4層に高硬度のインナーカバーを組み合わせることで、フェース上での食いつきが生まれ、ウェッジショットでは非常に高いスピン性能を実現することが可能になったという。
同社のマシーンおよびヒューマンテストでは、ドライバーは3〜4ヤードアップ。ロングアイアンからミドルアイアンでは、さらに大きな恩赦が受けられ、6〜7ヤードアップという結果が出ているという。アイアンでは半番手〜1番手アップしている計算だ。
通常、初速が60m/sの場合、最高到達点直前には30m/s程度に落ちてしまうが、『TP5シリーズ』は32〜33m/s程度をキープできるようになり、飛距離を生み出せるという。
2010年に同社初の5層構造ツアーボールとして『FIVE TP』を登場させて以降、「すべてのショットで最も優れた性能を出すために5層構造のボールにこだわりを持っている。3ピースにはない、圧倒的な性能を発揮するに適している」とヴィンセント氏が同社の理念を話すように、"5ピースボール"はプロモーション上で他ブランドとの差別化を図り、優位性を発信する意味でも、TPボールの代名詞となっている。
各メーカーの最新ツアー系ボールを見ていくと…
タイトリスト『Pro V1』=3層構造
タイトリスト『Pro V1x』=3層構造
ダンロップ『SRIXON Z-STAR』=3層構造
ダンロップ『SRIXON Z-STAR XV』=4層構造
ブリヂストン『TOUR B 330X』=3層構造
ブリヂストン『TOUR B 330S』=3層構造
キャロウェイ『CHROME SOFT』=4層構造
キャロウェイ『CHROME TOUR』=4層構造
となっており、キャロウェイから2014年発売の発売された『SR1』『SR2』『SR3』のうち、『SR2』『SR3』は5ピースであったが、シェアトップ3の3社はほぼ3ピースだ。
「スピンコントロールをデザインをするには、5ピースが不可欠。ドライバーショットでは低スピン、ウェッジショットでは高いスピン性能が必要となるツアーボールですが、その2つを両立するためにはまったく違うアプローチが必要ですし、さらにミドルアイアンでも適切なスピンが必要になります。そのためには3ピースでは足りないのです」というヴィンセント氏に、テーラーメイドのボール開発理念、5ピースにこだわる理由を聞いた。
