適合で45.5インチの『赤egg』。筆者は高反発の『金egg』(45.75インチ)よりもスピンレスで飛ばせた!
P筒 「同感です。今回、前作の『赤egg』よりも『金egg』に近い出来になっていると感じました。ヘッドスピードが低めの方向けの『金egg』は、もちろんヘッドが軽くなっているはず。前作の『赤egg』はけっこう全体がしっかりして、ヘッドも効いていた印象だったんですが、すごく軽やかに振れる感じに変わりました。オートマチックドロー性能が増した感じですね」
P編 「高反発の『金egg』は確かにすごい初速性能なんだけど、我々のようにヘッドスピードが45m/sを超える人間だとシャフトのしなり量も大きいし、スピンが入りやすくなってしまう。『赤egg』はスピンレスでちょうどいい弾道になるね。これだけヘッドが後ろに長いと、深重心を想像してしまうけど、インパクトでお尻が落ちすぎない感じがするね。ボールを前に押すような当たり方をするのは、フェースが重いのも理由の一つじゃないかな」
P筒 「まだ詳細なヘッド計測はしていませんが、これだけのディープフェースですからね。ヘッドの中で一番分厚いフェースがディープになれば、村田さんの言うことも分からなくはないです」
筆者 「不思議なんですが、『赤egg』って、ヘッドスピードを落として打った方が球が上がる印象なんですよ。いつもの自分のようにHS48m/sくらいで打つと、球が前に前に飛ぶ強弾道になってくれる印象なんです」
P編 「そんなに都合のいいヘッドがあるかな?という気もするけど、君の結果はそうだったね。君は一度もフェースオープンでインパクトしなかったからじゃないか」
筆者 「確かに、自分のスピードで振ったときは、全部強めのドローでしたね。ゆっくり振った時はストレートでしたから、それはあるかもしれません」
P筒 「長岡さん、短い方の『赤eggインパクト』を打った時は、2発ともちょっとプッシュですごい高弾道でしたよね。村田さんの見立ては合ってると思いますよ。つかまる順で言えば、『金eggロング』>『金egg』>『赤egg』>『赤eggインパクト』ですから。やっぱり、このヘッドは深重心なんだと思いますよ。球をつかまえれば、少し逃がすよりも強弾道になりやすいですから」
つかまり指数の高い『赤egg』。左が怖いドローヒッターは短い『赤eggインパクト』がオススメ
筆者 「確かに、『赤eggインパクト』は叩ける感じでシャフトもしっかりだから、一番巻き球が出づらいのは同感です」
P編 「短いと飛距離が出ないと感じる人がいるかもしれないけど、実際私が一番飛ばせるのは44.5インチの『赤eggインパクト』だった。短いけど投影面積は『赤egg』と同じですごく安心感がある。実際、ミート率が他とは全然違ったね。だからエネルギーがボールに乗りやすかったし、シャープに振れたというのが大きいと思う」
筆者 「ボクはやけに短く感じてダメだったなぁ〜。短いのにヘッドが大きいというのは、視覚的にバランスが悪いというか、う〜ん」
P編 「そうだね、ニッチな市場かもしれないけど、きちんとそういうゴルファーにも選択肢を用意するのはメーカーの姿勢として評価できるね」
筆者 「なんか、今日トーナメントコースのバックティから回っているのに、距離が短く感じませんか?」
P筒&P編 「そりゃ、これだけ飛べばね、◯✕△が…」
筆者 「おっと、待った!長くなるので次回にしましょう」
Text/Mikiro Nagaoka