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キャロウェイ『EPIC STARアイアン』に見る、激飛び系アイアン第二世代の活かし方

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年9月7日 19時00分

激飛び系アイアンは、スコアメイクに貢献する

 「ゴルフは飛ばしじゃない」という指摘は正しいが、その飛ばしの機能をうまく活用できれば、スコアメイクにつなげることが可能になる。数字のマジックというのだろうか。短い番手で打てば、心理的な不安は減る。そして、男子プロのような番手と高弾道で、グリーンを狙うワクワク感を味わえる。これは、これまでになかった、新しいゴルフの楽しみ方とは言えないだろうか。

 アイアンが飛びすぎると、短い距離の打ち分けが難しくなる不安を持つゴルファーもいるだろう。『EPIC STARアイアン』のPWは、ロフト角39度。一般的な9番アイアンと同じか、少し立っている。であれば、今使っているPWをもう一本入れれば、距離の階段を作ることが出来る。それなら、今まで使っているアイアンセットと一緒じゃないかと思われるかもしれないが、弾道の高さとミスヒットへの強さと直進性、番手数字からくる心理的な効果を考えると、これによって、パフォーマンスは向上するだろう。

 いくら飛んでも、飛びすぎたりして縦の距離感が合わなければゴルフにはならない。機能が高くても、見た目の構えやすさや打感、打音といった部分に不快な点があれば、やはり安心して使うことは出来ない。『EPIC STARアイアン』は、物理的な機能に加え、ゴルファーの感覚的な部分にも配慮した、激飛び系アイアンの第二世代と呼べるモデルに仕上がっている。

 ティショットとパー5の2打目で使用した『EPIC STAR ユーティリティ』にも言及しておこう。ロフト23度の5Hで、飛距離は200y強と飛び性能は高い。構えた印象は小ぶりにも見えるが、直進性が高く、ミスヒットにも強いモデルだ。すでに試合で投入しているプロもいるが、無駄なスピンが入りにくく、強い弾道で飛ばせる点が評価されているのだろう。ミドルアイアンが苦手なら、ユーティリティを使ったセッティングで充分にスコアメイク出来ると筆者はおススメしたい。

 すでに『EPIC』は、ドライバーが大ヒットし、ゴルファーの大きな支持を集めている。ユーティリティ、そしてアイアンとすべてが揃った『EPIC』シリーズの恩恵を受けるゴルファーは少なくないはずだ。

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