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キャロウェイ『EPIC』シリーズ完成。ぶっ飛びクラブをセットで使うとスコアはどうなる?

キャロウェイが『EPIC STARアイアン』と『EPIC STAR UT』を発表。これで「ついに、禁断のシリーズが完成」だとか。でも、決まった距離を狙わなきゃいけない地べたからぶっ飛んだらスコアって良くなるの? がっつりテストすることに…。

配信日時:2017年9月1日 00時05分

禁断のシリーズが完成した『EPIC』セッティングをテスト!

コレ、ぜ〜んぶ『EPIC STAR』。ドライバーからアイアンまで揃えました!

コレ、ぜ〜んぶ『EPIC STAR』。ドライバーからアイアンまで揃えました!

筆者は疑い深い性格で偏屈のへそ曲がり。(球も激しく曲がる…)人から「良い」と言われても、体感して目にしなければ与えられた情報を疑ってかかる。いくら『GBB EPIC STAR/Sub Zero』ドライバーが飛ぶと分かっていても“シリーズが完成した”『EPIC STAR UT』や『EPIC STARアイアン』が飛ぶとは限らないし、プレスリリースを読んでも“本当かよ”と常に斜に構える。

ましてや飛び系アイアンには元々ネガティブな先入観を持っていて、「ロフトを立てて番手表記を変えただけじゃないの?」「ミドルアイアンが飛び過ぎたら下の番手はどうなる?」「アイアンは一発の飛びと違ってタテの距離感がすべて」との価値観は、これまでの経験から揺るぎないものだ。(自身が飛距離に困ったことがないので、なおさら…)

平たく言えば、飛べば飛ぶほど有り難いドライバーと違い、地面からグリーンを狙う番手は“やみくもに飛びを求めるのはナンセンス”と常々思ってきた。そこで、完成した『EPIC』シリーズを、ドライバー、FW、UT、アイアンとセットにしてテストすることにした。(もちろん、厳しく!!)

朝から本球が打てる練習場で「まさか」の連続。6Iで220yキャリー?

HS47m/s前後のPCM編集長。アッパー軌道のドローヒッターですが、なんという出球の高さ!

HS47m/s前後のPCM編集長。アッパー軌道のドローヒッターですが、なんという出球の高さ!

ドライバーやFWは何度も試打して性能は把握済みなため、テストの中心は新しい『EPIC STAR UT』と『EPIC STARアイアン』になる。そして、下手な筆者は調子の波が激しいため、PCM編集長と筒康博コーチにも試打ラウンドに同行をお願いした。かくしてゴルフクラブに極めてうるさい3名による試打が幕を開けた。

3人共どのメーカーの新製品もテスト済みで、直近ではプロギア『赤egg PC/PF』というぶっ飛び系アイアンをインドアでテストもしている。その際に筆者は「PWで170y」という訳のわからない体験もしているが、やはりゴルフ場での本球テストに勝る環境はない。スタート前の2時間前から練習場に陣取り『EPIC STAR』のアイアン、UTを打ちまくった。

このアイアン、米国キャロウェイの開発責任者であるアラン・ホックネルがCEOのチップ・ブリューワーから「君がいちゴルファーとして、本当に使いたいと思うアイアンを作れ」との命を受けて、コスト度外視で長時間をかけて開発されたものだという。

フェースの最薄部が1ミリの「(次世代)360フェースカップ」やドライバーにも採用された「エクソー・ケイジ」と呼ぶ技術で、アイアンでもCOR上限ギリギリの0.830に高められたとか。また、ネック内まで中空にする新技術で、余剰重量を番手ごとに最適な配置をしたという。技術的な話しはさておき、問題は打って性能を体感できるのか?だ。
普通に打ち込みたくなるアイアンの顔なんです。でも筆者はなぜか…

普通に打ち込みたくなるアイアンの顔なんです。でも筆者はなぜか…

装着されていた『NSゼロス7』はとても柔らかく、ムチのようにしなるシャフトで3人共極めて苦手なシャフトである。ところが、一番最初に打ち始めた筒氏に続き、PCM編集長が口々に「コレはヤバイ」と言い始めた。筆者は他の撮影に勤しんでいて途中から合流したのだが、目を疑う飛距離を二人が出していた。

やや打ち下ろしの150ヤード先のグリーンを8番アイアンがキャリーでスーッと越えていく。170ヤードは軽くキャリーしているだろうか。『ゼロス7』のシャフトに慣れ、打ち方のコツをつかんできたという二人。「そろそろ、普通に振ってくよ」(PCM編集長)との掛け声で、さらなる驚きが待っていた。狙いを変えて200ヤードの看板目がけて打ち出されたPCM編集長の7番アイアンの球は、200ヤードの看板にガン!と当たる。球は強いが十分な高弾道。フライヤーのようにスーッと伸びていく。

「何じゃ?この球」

ヘッドスピードではPCM編集長には劣る筒康博氏の球も6番アイアンで200ヤードの看板付近に「ドンッ!」。それを見たPCM編集長が6番アイアンを要求し、今度は220ヤード付近に「ドンッ!」。二人共エゲツない。筆者も打ってみるが、なぜか二人ほどの飛距離にはならない。激しく打ち込んでも7番で190ヤード弱が関の山だった。いったいなぜ!?

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