高反発FW&UTにするために、超ディープフェースに!
「他社を含めてこれまでで最もディープフェースなFW&UTだと思います。FWはフェース厚が38ミリ、UTも37ミリありますからね。それでいて、スイートスポットの高さも低く抑えています。高反発で反発係数を出すためには、シャローフェースでは無理なため、ここまでディープになりましたが、両方ともおかげで0.84を越えています」(同社開発・山本氏)
両方とも新パワーフランジとパワーグルーブが搭載されているのはドライバーと同じで、フェースのたわみを集中させるのも同様だ。加えて面白いのは、その番手構成。なんと、『金egg』はシニア向けのはずなのにロフト14度の2Wを加えている。
「既成概念にとらわれないのが『egg』ブランドですし、この新パワーフランジとパワーグルーブという、とてもいい技術で反発を上げられるので、せっかくだから『金egg』で2、3、5、7W、『赤egg』では2、3、5、7、9、11Wを作ってみました」(同社開発・山本氏)
「ディープフェースなんて難しい」と思ったら、大間違い!
筆者は最近「ディープフェース」が見直される日が来ると信じて疑わない。それは『金egg』のFW&UTだけじゃなく、ドライバーにも同じことが言える。その点では、高反発ではない適合の『赤egg』ドライバーにも同じことが言えるのだ。このモデルは前作から真円に近い超ディープフェースだったが、この部分は変えずにさらにフェース下部の反発エリアを広げてきている。
残念ながら、室内レンジでの試打だったため、ラフなどの状況で試打は出来ていないが、『金egg』のFW&UTはラフなどですこぶる打ちやすそうだ。特にUTはダウンブローでアイアンライクに打ち込む人も多いと思うが、これだけフェースハイトがあれば、上部ヒットにも強いはず。個人的には『赤egg』FW&UTにもこの超ディープフェースを採用してほしかった。(アイアン好きの方が割合として少ないからしょうがないか…)
その他、『赤egg』ドライバーには『IMPACT SPEC』という流行りの短尺モデル(44.5インチでそんなに短尺じゃないけど…)も用意するなど、攻めの商品展開を見せるプロギア。これだけのSKUを一気に追加するなど、お店の販売スタッフや在庫管理の煩雑さを心配するが、ゴルファーにとっては無関係な話し。ニッチな部分にも光を当て、いま市場にないものを全て投入してくる姿勢はメーカーとして素晴らしい!と筆者は興奮を覚えるのである。グッジョブ!プロギア!(発売はすべて9月中ごろで、もうすぐ店頭試打可能!?)
Text/Mikiro Nagaoka