今週はランが出なくて距離が残る!?ミドルアイアン以上の正確性が問われる
最大の要因は週の始めに降った雨で、フェアウェイが柔らかく、ランが稼ぎづらいこと。そのため、ティショットでキャリーを正確に遠くへ運べる選手にはアドバンテージが大きいかもしれない。松山の平均ドライバーキャリーは287.3ヤードで、48位前後。ツアー上位というわけではないが、フェアウェイに置ければ十分な飛距離だ。
また、ランが出ない状況は全選手同じなため、課題は長いセカンドショットで如何にピンを攻めるか?ということになる。そこで、今回は松山のミドルアイアンからロングアイアンの成否についてデータからひも解いていこうと思う。
125-150yで5位、150-175yで7位、175-200yで6位、200yは10位。べらぼうにミドルアイアンが上手い!
使用するのはご存知、ダンロップの『SRIXON Z965』アイアン。先代『Z945』よりも松山の要望でどのモデルも1mmフェース長を大きくしており、S20Cの軟鉄鍛造アイアンで、すこぶる打感の柔らかいフラットバックである。筆者は、ツアー向けのアイアンでは『SRIXON』とホンマ『TW737』のアイアンの打感は抜けていると以前から感じている。
なぜなら、データに見られるように、200-225ヤードでは80位と、他よりも見劣りがする。(225-250ヤードは12位)この4番アイアン近辺の数字が今回の試合のカギになりそうな気がするのは筆者の気のせいだろうか。素朴な疑問をフィッター兼クラフトマン、そしてクラブ計測を専門とするPCMラボの計測も務める筒康博氏にぶつけてみた。