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何から伝えればいいのか分からないまま時が流れる、プロギア新『egg』―飛び過ぎアイアン編―

プロギア自らが先週末に予告していた『egg』の新作。ついに8月8日に発表されましたが、まぁそのアイテム数が多すぎて……。時間はかかりますが、じっくり紹介します!

配信日時:2017年8月9日 18時30分

スリムな見た目の『赤eggPF』。この手のものは飛距離が落ちるはずなのに、またもや馬鹿げた飛距離。

あの〜このままいくと、ウェッジ8本体制になっちゃいますが……

あの〜このままいくと、ウェッジ8本体制になっちゃいますが……

今度はシュッとして構えやすい『赤eggアイアンPF』を打ってみる。『PF』はパワーフォージドの略で、こちらは『PC』よりもはるかにソール幅が狭くなっており、ネックやボディが軟鉄鍛造となっている、いわゆる“ガワ・軟鉄”というもの。フェースは異素材で高強度材を使用しているという。
『PF』は“ガワ・軟鉄”だが、特殊な「デュアルL字カップフェース」を採用!

『PF』は“ガワ・軟鉄”だが、特殊な「デュアルL字カップフェース」を採用!

そのフェースは「デュアルLカップフェース」と呼ばれる構造で、ヤマハインプレスUD+2』の飛びの秘密である下部だけL字フェースになっているものが、フェース上部にも採用され、カップフェースのようになっている。「フォージド」との意味で『PF』と名のつくモデルだけに、たいして飛距離には期待していなかったが、こちらも馬鹿げた飛距離が飛び出した。

スチールシャフト装着モデルだったため、筆者は気持ちよくガシャーンとダウンブローに打ち込んだのだが、PWで175ヤードが画面に表示されてしまった。(このゴルフゾン、本当に飛距離表示合ってるの!?)その後普通に払い打っても、170ヤード前後で距離が安定。(こちらは7番でロフト26度と『UD+2』と同じロフト)

あまりに馬鹿げた飛距離だが、試打の球数がどんどん増えてしまった。何しろ、ぶっ飛び系アイアンのはずなのに、ものすごく打感が柔らかく感じて気持ちいいことこの上なかったから。そして、画面上ではタテもヨコも飛距離が揃っていた。(ゴルフゾンなので、実際にどうかは分からないが)しかも、ぶっ飛び系アイアンにありがちな強くて止まらない球ではなく、高弾道キャリーで上からドスン!という球が画面に表示されていた。
両方ともぶっ飛びアイアンで、打ち込みたい人には断然『PF』がオススメです!

両方ともぶっ飛びアイアンで、打ち込みたい人には断然『PF』がオススメです!

プロギアが他社と違うところは、今回の『PC』も『PF』も両方ともぶっ飛びアイアンだということ。通常、他社のアスリート向けのフォージドモデルは、ロフトを寝かせていて、ぶっ飛びアイアンよりは飛ばないことが大半のはず。その図式を塗り替えて、顔をスッキリさせたぶっ飛びアイアンをラインナップしてきたのだ。

ちなみに、前作の『赤egg』は顔が非常にコンパクトな印象だったが、今回フェース長は変わっていないとのこと。筆者は『PC』を構えたときに「前より大きくなった」と勘違いしたのだが、答えはフェースの高さを低くしているからだった。(『PC』も『PF』もフェース高さが低いが、ラフでは大丈夫だろうか…)

筆者はヘッドスピードがかなり速いため、正直、これまでぶっ飛び系アイアンなど無縁の存在だと思っていたし、心の中では「ゲテモノ」扱いをしてきたことを正直に明かしておく。でも、この『赤eggアイアンPF』は、不覚にも“欲しい”と思ってしまった。単純に球を打つだけで、笑いが止まらない、楽しくなってしまうアイアンなのだ。(打感が柔らかいのが最高!)

ちなみに、ヘッドスピードを落としてドライバーでいうと38m/sぐらいのイメージで打ってみた。球は当然低くなったが、飛距離は125ヤードキャリーで130ヤード強PWで飛んでいた。このゴルフゾンの表示が甘いのか?本当に飛ぶのか?実際のところは試打してぜひご判断いただきたい。(発売は9月中旬だが、もうすぐ試打クラブが店頭に並ぶ!?)


Text/Mikiro Nagaoka

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