PGAツアーデータ・ドリブンシリーズとして、さまざまな公式データからギアとバケモノの相関関係をひも解いていく企画。今回は「全米プロゴルフ選手権」でパワーランク1位に挙げられた件について。松山のライバルにも注目します!
全米プロの過去10年の勝者は、みな「BS招待」で22位以内!
「全米プロ」は初メジャー制覇が出やすいイメージですよね。Y・E・ヤンさんに続き、松山もあやかりたい!!!
上の図にあるとおり、過去10年間の「全米プロ」の優勝者の直近試合を調べてみた。すると、直近の「WGC-ブリヂストン招待」でみな活躍していることが判明。(一番順位が低くても、マーティン・カイマ―の22位)
このデータから言えるのは、当たり前だが、直近で調子のいい選手が有利だということ。しかも、今年に限ってはファイヤストンCCとクエイルホロークラブはコースの雰囲気が似ているため、松山英樹のパワーランク1位はこうしたデータも考慮されているかもしれない。
図のように、「WGC-ブリヂストン招待」の結果を見る限り、パワーランク上位に挙げられていたのは、ザック・ジョンソン(4位)、チャーリー・ホフマン(7位)、ポール・ケーシー(8位)、ローリー・マキロイ(2位)、リッキー・ファウラー(3位)、アダム・スコット(12位)、ジョーダン・スピース(5位)、ダスティン・ジョンソン(10位)、ブルックス・ケプカ(9位)の面々。
次に、過去5年間にクエイルホロークラブで行われた「ウェルズ・ファーゴ選手権」の上位選手のデータを見てみる。前述のマキロイ以外にどんな選手がこのコースと相性がいいのだろうか。
赤:松山、水色:ミケルソン、黄:マキロイ、緑:J・ローズ、オレンジ:ファウラー。ピンクのウェブ・シンプソンも相性がいいみたい
過去5年でクエイルホロークラブで上位に入る選手に色付けをしてみた。赤色が松山英樹。36位タイ⇒20位タイ⇒11位タイと、経験を重ねる度に順位が引き上がっている。そして、最高の相性といっていいマキロイ以外にも、水色のフィル・ミケルソンが引けを取らない相性の良さを持っていることが目につく。
また、オレンジ色のリッキー・ファウラーはパワーランクで3位に挙げられたとおり、ハマればこのコースでバーディを量産するデータを示している。(ジャスティン・ローズも同様だが、直近でかなり調子を落としている)
松山のショット力は説明不要。あとは、パッティング次第だが、パターはどうなる?
グリーンが速ければ、使い慣れた繊細なエースを使用する!?
松山の優勝のカギは、クエイルホロークラブのグリーンとの相性ということになるだろう。先週の「WGC-ブリヂストン招待」はグリーンが重めで
テーラーメイド『TPコレクションMULLEN』がマッチした。
ただ、今週の練習ラウンドの様子を見る限り、エースパターの『スコッティ・キャメロンプロトタイプ』に戻してテストしているようだ。この辺りはマレットを投入した際に「オプションが増えた」と本人は語っていたとおり、グリーンの状態次第でエースパターの存在は大きいようだ。
もちろん、本戦でどちらを使用するかは分からない。ただ、スコアに影響を及ぼすティショットからグリーンまでのデータでダスティン・ジョンソンに次ぐ2位に入る、ショット力に秀でる松山のこと。
メジャーでは特に慎重かつスロースターターだが、他を圧倒するには先週と同様に初日から入れまくるしかない。はたして、初日の松山の手にはどちらのパターが握られているだろうか。
Text/Mikiro Nagaoka