トゥ高でアップライト、被って見えた前作。新作は誰でも構えやすくなった!
ところが、新作はこの部分がニュートラルで、フッカーやドローヒッターにも構えやすい顔になっている。ライ角も59°とアップライトには違いないが、構えると前作ほどのアップライト感は感じないし、明らかに使える層が広がっていると感じる。
この顔ならは間違いなくツアープロたちは評価するはず。また、プロが評価するからといって「難しそう」な顔になったわけではなく、投影面積が大きく安心感がありつつ、フェースがしっかり見えてFP(フェースプログレッション)もしっかり付いていて「上がりやすそう」な印象も担保している。
ヒールボリュームも抑えられてトゥの膨らみの“鼻緒”部分も大きく、全体のシルエットがニュートラルな顔になっており、前作のネガポイントだけを削って修正することに成功した印象。これならアドレス時にフェースだけにフォーカスする人にも構えやすく、全体のシルエットでぼんやり見る人にもネガポイントが一切ない。クラウンの装飾デザインだけは好みが別れる部分だが、筆者はまったく気にならなかった。
ネーミングに「TOUR B」が入ったとおり、明らかに前作のアベレージゴルファー向け感が抑えられ、アスリート風味が足されていると感じるのである。