あれ? 意外にやさしい『ツアーAD IZ』。これは合う人多そうだなぁ
⇒ツアーで見つけた旬ギアネタ!【ツアーAD 新作を発見】
いい意味で『スピエボ4』と対称的。しなり戻りがすごく穏やかな粘り系のフィーリングなのだ。手元の硬さが緩やかなのは『DI』に近いものを感じるが、センターから先の動きはクセがなく、「叩く」というよりは「オートマ感」を強く感じた。走りすぎないけど、つかまらないわけでもなく、扱いやすいスピード感で暴れない。世のゴルファーの大半がスインガータイプだと思うが、こういう人に実にマッチしやすく、どんなヘッドにも合うタイプのシャフトだと感じる。
かといって、「叩けないのか?」というと、そういうわけでもない。しっかり叩くと、こちらは『スピエボ4』よりつかまりがよく、スピン量も入りやすくハイドローで大玉になった。何も考えずにスインガータイプで軽めに振ると、中・高弾道ストレートドローでキャリーを出しやすい平均飛距離の上がるタイプのシャフトだと思う。調子が悪くても救ってくれる、懐の広さを感じる。4本の中で、“絶対にハズレのない”カスタムシャフトはコレだと思う。
復元のスピード感は『スピエボ4』並かそれ以上で、ほどよいつかまりの『ディアマナRF』
筆者の過去の経験では、先調子系の“赤マナ”のシリーズは左に巻いてしまうことが多かった。ある意味、ヒッターとの相性は良くなくて、インパクトで叩きたいのに先端が走ってしまうため、トゥマッチで左に巻くのは当然だと思う。ところが、赤マナ系の後継であるはずの『ディアマナRF』は、その巻き球が出ない不思議なフィーリング。復元はスピーディで走り感も満載だが、先端がしっかりなのか、左OBが消せる。かといって、つかまらないわけでもないという……。
『ディアマナRF』はコスメの印象もあるかもしれないが、素材感がよくて、非常に高価な素材を使っている印象を受ける。この辺りは表現が難しいのだが、復元の速さというか、反応の良さからもそういった印象を筆者は感じてしまうのである。素材感の悪いコストのかかっていないシャフト(海外製の純正シャフトに多い)だと、軽いスペックは特に反応の悪いものになりがちだから。(巻き数を増やして重いスペックだと、素材感が悪くても剛性感が出せる。現エースの『クロカゲシルバーTiNi60』がそんな感じで復元が弱い……)
⇒ツアーで見つけた旬ギアネタ【ディアマナの新作は女子プロも使用】
⇒三菱ケミカルの最新モデル『ディアマナRF』試打レポート