『グローレF2』って、白いからいいんじゃなかったの!?
“赤グローレF2”についてテーラーメイドのツアー担当者に聞くものの、「詳細については私からは話せません。選手たちに聞いてください」とそっけない。そこで、選手がテストしていたドライバーを撮らせてもらったが、シャフトはフジクラの最新作と思しき『スピーダーエボリューション4』と書かれているが、ゴールドのはずの文字色が赤くなっており、何かがおかしい。
S・ガルシアのマスターズ制覇以来、大人気の『スパイダーツアーレッド』を彷彿させる渋めの赤だが、「新モデル??」「プロトタイプ??」と思いきや、しっかり『グローレF2』と書いてあった。
ノーマルの『グローレF2』だとソールのバッヂは青いが、ここも赤くなっている他に、ノーマルとの違いが見いだせなかった。テストしていた契約選手たちに話を聞くと、このような答えが帰ってきた。
「赤いと締まって小ぶりに見えて、つかまります」(契約プロほぼ全員)
「白ヘッドより赤ヘッドは引き締まって見えますよ。小さく見えるので、なんとなくつかまりやすい気がしますね。ヘッドは前と変わらないので、イメージよく打てます」
■松森杏佳
「赤ヘッドは見た目が締まって見えます。白ヘッドは色が膨張するので安心感がありましたが、赤ヘッドは締まって見えて構えやすい! 白もいいけど、つかまりももちろんいいので、アマチュアにもオススメ。来週にも乗り換えてもいいと思ってます。好きな色は白と紺なんですけどね……」
「ずっと『グローレ』シリーズの白いクラウンのもので打ってきたから、赤はぎゅっと小さく見えて、しっかり輪郭が見えますね。背景が緑で反対色だからかなぁ。球がつかまるし、打感もいい。ボール初速も速く、弾く感じで心地いいです。乗り換えてもいいと思いました」
■永峰咲希
「やっぱりヘッドが小さめに見える。コントロール性能がいいし、大きすぎるヘッドはあまり好まないのでちょうどいいかも。いい感じで打てて、ボール初速が速い感じ。いま『スピーダーエボリューション4』を使用していますが、しっかりつかまるし、ボーンと棒球を打てるので、イメージはかなりいいですね。ヘッドに合ってます」
話を総合すると、クラウンのカラーリングが違うタイプで中身は変わらないというが、みな口々に「締まって見えて、つかまりやすい」と語っていた。本当に違うのはカラーリングだけなのか? 選手の言葉から想像を膨らませると、まさか、車でいうところの「マイナーチェンジ」した限定モデルなのだろうか。
堀琴音以外にも赤ヘッドユーザーが激増!?
そのナイキが撤退する頃には青いクラウンの『ヴェイパーフライ』になっていたし、近年の赤ヘッドは『J815』のみ。ブリヂストンは選手のリクエストに応じて、クラウンのカラーリングを好みの色に塗り替えることをよく行っているが、ここまで契約プロに一気に使わせる例はあまりない。はたして、テーラーメイドの目的やいかに……。続報が入り次第、またお届けしたい。
Text/Mikiro Nagaoka