【1】最終戦で投入・即優勝。山下美夢有の“家族”の想いがこもったプロトパター
最終戦の「リコーカップ」で勝みなみとのプレーオフを制し、最年少年間女王になった山下美夢有。この大会から新パターを投入していた。後半戦から使った地元・大阪の地クラブメーカー「リアライズ」が手がける『SQUAD DRAGプロトタイプ』パターには、打感をソフトにするフェースミーリングが入っており、勝利にいきなり貢献していた。⇒山下美夢有は女王戴冠パターを微調整 ソールに刻まれた“家族の想い”【勝者のギア】
今年5勝のうち最初の3勝はオデッセイだが、秋以降に投入の『SQUADプロトタイプ』を投入。最終戦は要望していたミーリング加工のものが出来上がったばかりだった。父でコーチの勝臣さんも同パター製作に助言をしており、ソールに書かれた“Family is Everything(家族が全て)”の言葉通り、山下一家の想いが実った瞬間でもあった。
山下はSQUADパターに関して「ピンタイプしかなかったので、マレットも作ってほしいと言って今年出来上がって、後半戦途中からで使い始めてすごくマレットの方がバランスもよくて、ライ角とかもいい感じ。(フェースミーリングが入った今作は)軟らかめに作ってほしいと言って、打感も軟らかめに作っていたただきました」と話していた。
若き年間女王は、要望通りに出来上がった武器を手に、来季も快進撃を続けそうだ。
今年5勝のうち最初の3勝はオデッセイだが、秋以降に投入の『SQUADプロトタイプ』を投入。最終戦は要望していたミーリング加工のものが出来上がったばかりだった。父でコーチの勝臣さんも同パター製作に助言をしており、ソールに書かれた“Family is Everything(家族が全て)”の言葉通り、山下一家の想いが実った瞬間でもあった。
山下はSQUADパターに関して「ピンタイプしかなかったので、マレットも作ってほしいと言って今年出来上がって、後半戦途中からで使い始めてすごくマレットの方がバランスもよくて、ライ角とかもいい感じ。(フェースミーリングが入った今作は)軟らかめに作ってほしいと言って、打感も軟らかめに作っていたただきました」と話していた。
若き年間女王は、要望通りに出来上がった武器を手に、来季も快進撃を続けそうだ。
【2】Bの新作で比嘉一貴がショット絶好調で賞金王に
国内男子ツアーは、ブリヂストン契約の比嘉一貴が賞金王を初戴冠だ。今季4勝を挙げ、最終戦で「勝てば史上最高額更新か」と話題になるほどのショットの絶好調を “B”の新作で年間通して続けていた。⇒比嘉一貴、新作ドライバーで2勝目。「綺麗なタテ回転で横風の影響が少ない」【勝者のギア】
158センチとツアーで一番小柄だが、今年の比嘉はとにかく強かった。年間通してパター以外は“B”の新作でほぼ固定しており「チェックポイントが分かっているのでショット練習が今年はかなり減った」にもかかわらず、信頼のギアで終始ショットが高次元で安定。まずは信頼の『B1』ドライバーについてこう話す。
158センチとツアーで一番小柄だが、今年の比嘉はとにかく強かった。年間通してパター以外は“B”の新作でほぼ固定しており「チェックポイントが分かっているのでショット練習が今年はかなり減った」にもかかわらず、信頼のギアで終始ショットが高次元で安定。まずは信頼の『B1』ドライバーについてこう話す。
「強弾道でイメージ通り狙って飛ばせます。ティショットでアドバンテージが取れるのでセカンド以降、いいライや条件からグリーン(ピン)を狙える。球がネジれない綺麗な縦回転というか、サイドスピンが少ない感じでミスをカバーしてくれ、風にも強いと思います」。
また、『B1-Limited 220MB』については「球を包み込む感じが好き。マッスルバックなのに非常に安心感がある。構えやすくて、抜けやすいところも思い通りの球が打てる気がします」と話していた。
また、『B1-Limited 220MB』については「球を包み込む感じが好き。マッスルバックなのに非常に安心感がある。構えやすくて、抜けやすいところも思い通りの球が打てる気がします」と話していた。
【3】女子ツアー 38戦16勝!BSがボール勝率で席巻
今季の女子ツアーのボール勝率で席巻したのが、38戦16勝と42.1%もの勝率を記録したブリヂストン勢だ。「全米女子アマ」を制した馬場咲希ふくめ若者から金田久美子などベテラン勢まで “契約外”の選手にも大人気となっていた。⇒契約フリー・金田久美子の11年ぶりVを支えた14本 「簡単に飛ぶクラブが好き(笑)」【勝者のギア】
BS勢16勝中、『TOUR B XS』が12勝と日米で勝利の古江彩佳や西郷真央ら強者たちが今年も結果を出した。昨季も9勝した稲見萌寧が『XS』で、2年連続勝率No.1を継続。ところが、同社によれば今年は『X』に乗り換える選手が目立つ年だったとか。
「タイガーが好む超ソフトフィールでスピンの入る『XS』が女子に変わらず人気ですが、実はよりしっかりの『X』に移行する選手も目立つ年でした。新しい『X』は打感が『XS』寄りになり『飛距離とスピン性能のバランスが良くなった』と高評価で、来季はもっと勝率に変化が出るかもしれません」(同社)
確かに契約外の馬場や藤田も『X』だが、振り返ってみればBSの海外勢も元々契約外で選んだ後に『XS』から『X』へシフトする例も珍しくない。どちらを選んでも結果が出るなら、3年連続No.1も確定!?
BS勢16勝中、『TOUR B XS』が12勝と日米で勝利の古江彩佳や西郷真央ら強者たちが今年も結果を出した。昨季も9勝した稲見萌寧が『XS』で、2年連続勝率No.1を継続。ところが、同社によれば今年は『X』に乗り換える選手が目立つ年だったとか。
「タイガーが好む超ソフトフィールでスピンの入る『XS』が女子に変わらず人気ですが、実はよりしっかりの『X』に移行する選手も目立つ年でした。新しい『X』は打感が『XS』寄りになり『飛距離とスピン性能のバランスが良くなった』と高評価で、来季はもっと勝率に変化が出るかもしれません」(同社)
確かに契約外の馬場や藤田も『X』だが、振り返ってみればBSの海外勢も元々契約外で選んだ後に『XS』から『X』へシフトする例も珍しくない。どちらを選んでも結果が出るなら、3年連続No.1も確定!?
【4】女子20勝!フジクラが勝率5割超で全戦使用率も1位
ブリヂストンの女子ボール勝率を上回ったのが、フジクラの1Wシャフトだ。38戦20勝で、その勝率はなんと5割超!なにしろ、開幕戦から最終戦まで全試合使用率No.1の同社だけあって、今年も圧倒的な結果を見せつける形となった。⇒上田桃子がプロ入り初フジクラ!?『ベンタスTRレッド』はどんな特徴?
春先にツアーを牽引したのは『ベンタスブルー』の西郷真央だったが、最終的に5勝に並び年間女王になった山下美夢有は秋に『スリクソンZX Mk II』と『スピーダーNX GREEN』の組み合わせに移行して飛躍して見えた。⇒新『スリクソンZX』プロトで即優勝が続く!尾関彩美悠に続き、山下美夢有が3勝目
山下は最終戦を制した優勝インタビューで日本人初の平均スコア60台を達成できた要因について「やっぱりショット。飛距離も後半戦から伸びて1Wも新しく替わって去年に比べて伸びて、そこからのセカンドの精度がよくなったのが一番だと思う」と話した。⇒フジクラ『SPEEDER NX GREEN』、10月6日デビュー【試打してみた!】
春先にツアーを牽引したのは『ベンタスブルー』の西郷真央だったが、最終的に5勝に並び年間女王になった山下美夢有は秋に『スリクソンZX Mk II』と『スピーダーNX GREEN』の組み合わせに移行して飛躍して見えた。⇒新『スリクソンZX』プロトで即優勝が続く!尾関彩美悠に続き、山下美夢有が3勝目
山下は最終戦を制した優勝インタビューで日本人初の平均スコア60台を達成できた要因について「やっぱりショット。飛距離も後半戦から伸びて1Wも新しく替わって去年に比べて伸びて、そこからのセカンドの精度がよくなったのが一番だと思う」と話した。⇒フジクラ『SPEEDER NX GREEN』、10月6日デビュー【試打してみた!】
フジクラの勝率5割は凄まじい数字だが、全試合で使用率1位かつ常時5割に近い選手が使うため、当然とも言える。『スピーダーNX』や『同NXグリーン』など走るモノだけでなく、粘り系の『ベンタスブルー』代表に両方のニーズを取れること。⇒西郷真央が4戦2勝 V2に貢献した絶対信頼の14本【勝者のギア】
また、今季は『ベンタスレッド』使用者の活躍も目立った。畑岡奈紗が今年移行しジェマ・ドライバーグや青木瀬令奈も“赤ベン”で勝利。終盤ではレジェンド・上田桃子がプロ入り初フジクラで『ベンタスTRレッド』になるなど、勢いを増して今年を締めくくった。⇒上田桃子がプロ入り初フジクラ!?『ベンタスTRレッド』はどんな特徴?
また、今季は『ベンタスレッド』使用者の活躍も目立った。畑岡奈紗が今年移行しジェマ・ドライバーグや青木瀬令奈も“赤ベン”で勝利。終盤ではレジェンド・上田桃子がプロ入り初フジクラで『ベンタスTRレッド』になるなど、勢いを増して今年を締めくくった。⇒上田桃子がプロ入り初フジクラ!?『ベンタスTRレッド』はどんな特徴?
【5】石川遼が復活勝利!つかまる『TOUR AD CQ』に
大幅なスイング改造に着手してきた石川遼が、2年11ヵ月ぶりの復活勝利!以前よりも遥かにコンパクトなトップになり、スイングリズムもゆったりになった石川だが、アマチュアの我々にも親近感の沸く変化と言え、それはシャフトにも当てはまる!?
⇒石川遼の金黒シャフトはTour ADの新作と判明! 「つかまりのいいタイプです」【ツアー担当に聞く】
⇒アイアン4本、ウェッジ5本 石川遼が飛距離の階段に“あえて”ギャップを作った理由【勝者のギア】
ゆったり&コンパクトに変わると、以前のクイック&大トップより遥かに切り返しのシャフトへの負荷が少なくなる。グラファイトデザインの高橋雅也氏によれば「以前のモノだと硬く感じるため、シャフトの好みもつかまるものへ変わっています」とのこと。新しい『TOUR AD CQ』は、先端剛性を高めたモノが多い他社とは違ってなだらかに落とし、つかまり&キャリー重視のモデル。
「以前の『EV』や『DJ』など、【TOUR AD】シリーズでは久々のつかまり系で、かなり一般アマチュア向けと言えますが、男子ツアーでも石坂友宏プロや池村寛世プロなどから高評価を受けています。最近ではHSが速くてもスピン量が少なくキャリー不足に悩む選手も増えていますから」と同氏は話していた。つかまるシャフトになった石川遼の変化は、何かと我々アマとも通ずる!?
⇒石川遼の金黒シャフトはTour ADの新作と判明! 「つかまりのいいタイプです」【ツアー担当に聞く】
⇒アイアン4本、ウェッジ5本 石川遼が飛距離の階段に“あえて”ギャップを作った理由【勝者のギア】
ゆったり&コンパクトに変わると、以前のクイック&大トップより遥かに切り返しのシャフトへの負荷が少なくなる。グラファイトデザインの高橋雅也氏によれば「以前のモノだと硬く感じるため、シャフトの好みもつかまるものへ変わっています」とのこと。新しい『TOUR AD CQ』は、先端剛性を高めたモノが多い他社とは違ってなだらかに落とし、つかまり&キャリー重視のモデル。
「以前の『EV』や『DJ』など、【TOUR AD】シリーズでは久々のつかまり系で、かなり一般アマチュア向けと言えますが、男子ツアーでも石坂友宏プロや池村寛世プロなどから高評価を受けています。最近ではHSが速くてもスピン量が少なくキャリー不足に悩む選手も増えていますから」と同氏は話していた。つかまるシャフトになった石川遼の変化は、何かと我々アマとも通ずる!?
【6】契約フリーが『レジオフォーミュラ』で3勝、藤田さいきが11年ぶりV
日本シャフトと言えば、女子ツアーのアイアン用スチールシャフト使用率で過去20年以上も不動の1位になってきた。ところが、今年はついに1W用のカーボンシャフトにも動きが。契約フリー選手が『レジオフォーミュラ』が3勝していた!⇒今季初Vの稲見萌寧 女王戴冠の昨年との違いは『3W』と『52度』【勝者のギア】
昨季の女王・稲見萌寧が今年5月に『レジオフォーミュラM+』に替えて今季2勝。契約フリーで道具にシビアな稲見だが「左に行かないシャフトをようやく見つけました。私は自分が使うものより100%良いと思わないと替えませんが、これ(レジオフォーミュラM+)は今までのよりいいと思いました」と話している。
また、終盤戦で同じく契約フリーの藤田さいきがピン『G430 LST』に『レジオフォーミュラMB+』の組み合わせで11年ぶりの勝利を飾った。藤田は秋以降に1Wだけでなくアイアンもピン『i230』に替えるなど大きな変更に見えたが、シャフトは信頼の日本シャフト製をキープ。⇒契約フリーの藤田さいき、1WもアイアンもPINGの新作にスイッチV【勝者のギア】
高額賞金が多く、来季に向けても大事な終盤で大胆なヘッド変更ができるのも、ベースとなるシャフトがあってのこと。ギアにシビアな契約フリー選手から学べることは我々アマにも沢山ある!?
昨季の女王・稲見萌寧が今年5月に『レジオフォーミュラM+』に替えて今季2勝。契約フリーで道具にシビアな稲見だが「左に行かないシャフトをようやく見つけました。私は自分が使うものより100%良いと思わないと替えませんが、これ(レジオフォーミュラM+)は今までのよりいいと思いました」と話している。
また、終盤戦で同じく契約フリーの藤田さいきがピン『G430 LST』に『レジオフォーミュラMB+』の組み合わせで11年ぶりの勝利を飾った。藤田は秋以降に1Wだけでなくアイアンもピン『i230』に替えるなど大きな変更に見えたが、シャフトは信頼の日本シャフト製をキープ。⇒契約フリーの藤田さいき、1WもアイアンもPINGの新作にスイッチV【勝者のギア】
高額賞金が多く、来季に向けても大事な終盤で大胆なヘッド変更ができるのも、ベースとなるシャフトがあってのこと。ギアにシビアな契約フリー選手から学べることは我々アマにも沢山ある!?