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コヤマカズヒロが選んだ、2016年の"大賞"ドライバーは?

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年1月12日 15時00分

【技能賞】プロギア『RS』&ヤマハ『インプレス UD+2』

PRGR『RSシリーズ』は今季契約フリーとなった池田勇太がシーズン当初から使用していたことで発売以前から前評判が高かった

PRGR『RSシリーズ』は今季契約フリーとなった池田勇太がシーズン当初から使用していたことで発売以前から前評判が高かった

 技能賞も2モデル選出した。ひとつめはプロギア『RS』ドライバー。反発性能“ギリギリ”をうたい、特徴のある「Wクラウン構造」は見た目にもインパクトがあった。飛ぶという口コミも広まり、スマッシュヒットとなっているドライバーだ。契約外の池田勇太がシーズン序盤から『RS』のプロトタイプを使用していたことも、性能のたしかさに説得力があった。

 残念ながら、同シリーズのハードヒッター向けモデル、『RS-F』が、R&Aの指摘を受け、適合リストから除外される事になった。本来、あってはならないこととはいえ、このニュースを聞いて「本当にギリギリだったんだ」と感じたゴルファーも多かったのではないだろうか。引き続き販売される『RS』への飛びの期待感は高まるだろう。
ぶっ飛びアイアンとして認知が高まっていた『UD+2アイアン』だったが、新作では"inpres"の冠がつき、ドライバーが新登場。アイアン同様に性能の高さを評価する声は多い

ぶっ飛びアイアンとして認知が高まっていた『UD+2アイアン』だったが、新作では"inpres"の冠がつき、ドライバーが新登場。アイアン同様に性能の高さを評価する声は多い

 もう一本は、ヤマハ『inpres UD+2』ドライバー。

 前作のアイアンは大変なヒット作だったが、今回のモデルは、アイアンはもちろん、ドライバーも非常に人気になっているのが特徴だ。多くのゴルフショップで、売れ筋上位に上がっている。

 意地悪な言い方をすれば、飛ぶアイアンを作ることはそれほど難しくはない。ロフト角を1〜2番手分立てて、シャフトも長くすればよいわけだ。番手の数字が同じならロフトを立てれば立てるほど飛ぶアイアンになる。

 しかし、ドライバーで飛ばすのは簡単ではない。『inpres UD+2』はオフセットをつけてつかまりを良くし、ボールが上がりやすく、それでいて低スピンになる、相反する機能を両立させている。『UD+2』の飛びのイメージに加えて、実際の機能が評価されたことが、ヒットにつながった。

【敢闘賞】グローブライド『ONOFF 赤』

"今回の『ONOFF』は、飛距離が出る"の従来のオノフユーザー以外からも支持を受け、ヒットとなった

"今回の『ONOFF』は、飛距離が出る"の従来のオノフユーザー以外からも支持を受け、ヒットとなった

 敢闘賞は『ONOFF 赤』。歴代の『ONOFF』はいずれもバランスが良かったが、今モデルは発売当初から飛距離の評価が非常に高かった。"パワートレンチ"と呼ばれる溝が配置されたためか、高めの打ち出し角で先にいって伸びるような弾道になりやすい。池田勇太が試合でテストするなど、幅広いゴルファーにマッチしやすい高機能ドライバーに仕上がっている。

 "今回の『ONOFF』は、飛距離が出る"ということで、これまでのオノフユーザー以外からも支持を受けて、ショップによってはドライバーの売上No.1を記録するほどだったという。ゴルファーの経験談、口コミの力はあなどれない。良いドライバーは、自然と評価され、認知されていくようだ。

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