多彩なアプローチをイメージできる「乗り感」
衝撃吸収材の性能実証動画(ブリヂストン公式サイトより)
フェースに乗る時間が長ければ、それだけスピンがかかりやすくなるメリットがある。そして何よりもフェースに乗っている軟らかな感触が、コントロール性を高める。例えば、カチカチの硬いボールでインパクトの瞬間にボールを弾くような感触では、球を操ることなど出来ない。その逆に、NEW『TOUR B X/XS』ボールは、軟らかい感触とフェースへの「乗り感」が加わることで、球筋のイメージが湧きやすく、実際にコントロールもしやすい。
この日のラウンドは、アプローチの機会が3回あり、それぞれが異なったシチュエーションだった。1回目は、グリーン手前、花道横の短いラフから奥のピンを狙う20ヤード強のアプローチ。使用ボールは『X』。受けグリーンを活用して、SWでスピンの利いた、ほとんどランのない球でピンの手前につけた。
2回目はグリーン脇の15ヤードくらいのアプローチ。AWを使用した転がしのアプローチで寄せた。使用ボールは『XS』だ。感触はもちっとしていて軟らかい球質になるので、トロトロと傾斜なりに転がしてみた。スピンをかけて止めるだけでなく、転がす場合でも「乗り感」はあり、球のイメージは出しやすい。
スピン性能が高く、ボールを止められる性能に優れていると分かっているからこそ、スピンを当てにして止めることができる。「乗り感」が増すと、コントロール性が上がるので、転がしたり、フワッと上げたりとテクニックを駆使したくなる。ボールが変わることで、アプローチの攻め方がより多彩になるかのようだ。
前作20年モデルは、「不満がないから、変える必要がない」と契約プロたちに高く評価されたが、22年モデルはそんなプロたちも唸らせる進化を遂げ、スムーズに移行が進んでいるという。ツアーボールとしてこれだけ大胆に変わっても、プロたちはその変化を好ましく感じているようだ。契約フリーのプロも多数テストしているという情報もあり、フリーのままボールを使用するケースも多くなりそうだ。アマチュアの場合は、上級者ならこの性能を様々な局面で活用出来るだろうし、これから上達を目指すゴルファーであれば、テクニックを磨くのに適したボールだと言えるだろう。