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ゴルフの科学者デシャンボー、NEWボールでケプカと因縁対決!

ブルックス・ケプカとのコース外での舌戦がエスカレートしていたブライソン・デシャンボー。それに決着をつけるべく行われたスキンズマッチで、新しいBSのツアーボールを試したという。日本ツアーでもシーディングが始まっているウワサのNEWボールとは。(text by Kazuhiro Koyama)

配信日時:2021年12月17日 11時00分

ケプカとのスキンズマッチでNEWボール投入!


この2年あまり、トーナメントとは別の場所でPGAツアーを大いに賑わわせていたのが、ブランソン・デシャンボーとブルックス・ケプカの不仲だ。もともとは2019年にケプカがデシャンボーのスロープレーに苦言を呈したことが発端と言われているが、今年の全米プロでは、インタビューを受けているケプカが、デシャンボーが近くを通っただけで露骨に不快感を露わにするなど、一時は修復不可能と思われるほど関係は深刻なものだった。

これが、質の悪い野次馬には格好の話題だったようで、デシャンボーに向かってケプカの名前を使って野次を飛ばしたり、お世辞にも品が良いとはいえないコラ画像が飛び交ったりしていて、PGAツアーのコミッショナーが警告を発するほどの事態になった。

潮目が変わったのは、ライダーカップだ。ともにアメリカ選抜に選ばれたことで、二人がチームメイトとして接することが出来るのか注目されていたが、歴史的な大勝のあと、二人は熱く抱擁し、この騒動に一旦ピリオドを打つこととなった。


※デシャンボーとケプカのハグは(27:48)


11月に行われたデシャンボー対ケプカのスキンズマッチは、いわばその締めくくりだ。この確執を利用して対決を煽り、マッチを盛り上げた。そこでデシャンボーが使用したのが、おそらく2022年モデルになるであろうBSの新しいツアーボールだ。

奇しくも、同時にケプカもダンロップとの電撃的な契約を表明し、ドライバーとアイアン、そしてボールが『SRIXON』、ウェッジが『クリーブランド』となり、このスキンズマッチがお披露目となった。

注目された因縁の対決だが、12ホールマッチでケプカが1ホールも譲ることなく、4&3で圧勝した。しかし、デシャンボーは新しいボールについて確かな手応えを感じたようだ。マッチ決着後のドラコン賞がかかった10番ホールでは、なんと402ヤードを記録し、ケプカに一矢報いるかたちとなった。
402ヤードを記録した10番ホールでのデシャンボー(写真:Getty Images)

402ヤードを記録した10番ホールでのデシャンボー(写真:Getty Images)

「ブリヂストンには驚くようなテクノロジーがあって、ウレタンカバーの技術では他のゴルフボールでは難しいことを可能にしてくれる。自分はスピン量の安定に苦戦していて、その点についてリクエストを出していたが、今回のNEWボールではそれを改善することができた。ケプカとのドラコン対決でも結果が出ているし、ツアーでプレーするのが待ちきれないよ」とデシャンボーはコメントしている。

“ゴルフの科学者”と異名され、ギアに格別のこだわりを持つデシャンボーだが、ブリヂストンのボールへの信頼は、契約年を重ねるごとに強まっている様に見える。

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