永井プロのおすすめは重ヘッド+前重心のつかまり重視
まず永井プロがおすすめするのは、グリップ側に“2グラム”、ヘッド側はトゥに“6グラム”、ヒールに“7グラム”、そしてヘッド後方に“4グラム”を配置する調整だ。
「ヘッドをもっとも重くした調整は、かなり強い遠心力がかかるので、上手く生かせるとものすごく飛ばせます。その上で、ヘッド側の調整では、フェース側に重いウエイトを配置することで重心が前に来るようにしました。ダウンスイングでシャフトが寝た場合でも、しっかりフェースがターンしてくれるので、スライサーでもしっかりつかまったボールで飛ばせます」(永井プロ)
ドライバーの大型化によって、あおり打ちでプッシュやスライスに悩むゴルファーは多い。そんなゴルファーには、強烈なヘッドの走りとフェースターンのしやすさを併せ持つ永井プロのおすすめ調整をぜひ試してほしい。
尾崎プロのおすすめは重〜いグリップでとことん叩ける
「元がほど良くつかまるヘッドですので、あえてトゥ側を重くすることでより叩ける調整にするのも試してほしいです。特にパワーがあって、引っかけに悩んでいるような人には効果テキメンで、とことん叩いて飛ばせますよ。フェースアングルを変えずに、つかまりを調整できるのが嬉しい中・上級者は少なくないと思いますよ」(尾崎プロ)
もっともロフトを立てて当てやすい調整でもあるので、ボールが吹け上がって飛距離をロスしているようなゴルファーにもおすすめだ。
調整を試すときは数字よりも“手の感覚”を大切に
「D1といった数字はあくまで1つの基準で、気にしすぎないでほしいですね。それよりも自分で手に持ったときに重いと感じるか、軽いと感じるかが大切。スイングとの相性も大切ですが、まずは自分の中で重すぎないバランスを試してみましょう」(永井プロ)
この意見には尾崎プロも同意する。
「以前に実験したことがありますが、物理的な重さよりも自分で“振り心地がいい”と感じる調整がもっともヘッドスピードが速くなるんです。その意味でさまざまなバランスに調整できるのは大きなメリット。ぜひ、自分に合った最高の調整を見つけてください」(尾崎プロ)
調整によってさまざまな顔を見せる『ONOFF DRIVER KURO』。別売りのウエイトを使えば、さらに細かな調整も可能なので、ドライバー選びに悩むゴルファーにはぜひ一度試してほしいモデルだ。
尚、『ONOFF KURO』シリーズは、FW、UT、アイアンまでのフルラインナップ。ドライバーと同じ交換式ウエイトが装着可能で、“狙える”性能を持ったクラブがズラリと並ぶ。ドライバーと合わせて、要注目だ。
取材協力・トラックマン東京ショールーム、関内インドアゴルフ練習場
文・田辺直喜
写真・山代厚男