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BOAの進化に欠かせない、パフォーマンスフィットラボの役割
「パフォーマンスフィットラボは、ソリューションの定義、開発、および検証するための重要な施設。実際、シューズのアッパー形状がアスリートのパフォーマンスにどのように影響するかを研究している機関はほとんどないでしょう。優れたフィッティングとそれによってパフォーマンスを向上させるソリューションを推進するには、生体力学によってそれらを検証しフィードバックする、パフォーマンスフィットラボの設立は必要なステップでした」(ブラディカ氏)
さまざまなアッパー構造とBOAフィットシステムを組み合わせたプロトタイプを作成し、またシューレースタイプも含めて、比較検証調査を行ってきた。その研究成果はゴルフ以外にもトレイルランニングやバドミントン、卓球などさまざまなスポーツカテゴリにおいて、BOAフィットシステムの優位性を生み出している。
ゴルフに必要な「パワーと精度」の追求
「テスターには、主要な関節と身体の部分に32個の反射マーカーを付けます。足下の力、身体の動き、スイング中にゴルファーの体重がどのようにシフトするかを定量化し、弊社の大規模なテストデータベースから、飛距離、精度、再現性の向上に最も強く関連している指標がどれであるか判断していきます」(フィーニー博士)
ちなみに、ハンディキャップ6未満レベルのゴルファーをテスターとして起用することで、データの精度を上げているようだ。こうした地道な努力が、現在のBOAフィットシステムの持つ高性能、クオリティの高さにつながっているのがわかるだろう。
パフォームフィットラップ構造を採用した〈ZG21 BOA〉と〈ハイパーフレックス BOA〉
「〈ZG21 BOA〉と〈ハイパーフレックス BOA〉に使用されているラップ形状のアッパーを持った構造を、弊社では「Perform Fit Wrap(パフォームフィットラップ)」構造と呼んでいます。このラップ構造は、足の自然な構造を強化するためのバイオミメティックデザイン(生体模倣設計)。これにより、ゴルファーはシューズ内で、思わぬ方向に足がズレてしまうことを心配することなく、安定したスイングをすることができるのです」(フィーニー博士)
「ジョン・ラーム、リー・ハオトン、イアン・ポールターなど、過去にBOAフィットシステム搭載シューズを使用し、優勝を手に入れたトップ選手はいますが、まだ少数派。ゴルフには歴史と伝統が染み込んでいるので、ギアの変更には確証が求められます。だからこそ、今後もゴルフにおける BOAフィットシステムの有効性を証明し続けます。それによって、BOAフィットシステム搭載シューズを着用するプロゴルファーが増えることを期待しています」(フィーニー博士)
熱心な研究がもたらす大規模なデータベースの蓄積……パフォーマンスフィットラボがBOAフィットシステムにおけるイノベーションを、今後もどんどん加速させていくはずだ。
BOA | Performance Fit Lab from BOA® Fit System on Vimeo.
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