「球がねじれない」ボールへの揺るぎない信頼
工業製品であるゴルフボールは、どうしても公差(製品重量や寸法などのバラつき)が避けられない。多層構造で作られたボールを出来るだけ真球で、バラつきのないものにするべくメーカーは努力を続けているものの、超人的な感覚を持ったプロゴルファーは、その本当に微細な差を感じ取ってしまうことがある。“ゴルフの科学者”ブライソン・デシャンボーが、ボールを塩水に浸して、真球度をチェックする話は有名だが、それだけボールの公差はプロにとては無視できない問題。稲見は、その微細な差がないことが、『XS』の良さだと感じているのだ。
実は金谷は、より軟らかい『XS』も試している。明らかにアプローチでは『XS』の方が好結果で、より強いスピンがかかったというが、飛距離などトータルで『X』を選んだのだという。さすがに『XS』は、スピン性能にこだわるタイガー・ウッズの使用ボールだと思わせるエピソードだ。
二人の強さは、フロックや若さが持つ勢いなどではない。ショット力から、アプローチ、そしてパッティングのオールラウンドな実力と、若さに似合わない卓越したゲームマネージメントを持つ、この二人の勢いは当分続きそうだ。中盤戦を迎える今季のツアーは、これからこの二人を中心に展開していきそうだ。