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キャロウェイの『EPIC MAX ドライバー』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2021年4月30日 17時00分

「ゴルファーをやさしさで驚かすドライバーだ!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典

<試打スペック>『EPIC MAX ドライバー』
ヘッド素材:8-1-1チタンボディ+トライアクシャル・カーボンクラウン&ソール
フェース :鍛造 F2S2 チタン/FLASHフェースSS21
ヘッド体積:460cc
シャフト :Diamana 40 for Callaway(S)
ロフト  :9度(10.5、12度もあり)
長さ   :45.75インチ
ライ角  :59度


ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『EPIC MAX ドライバー』のお話です。

『EPIC MAX ドライバー』を見た第一印象は、強烈なドローバイアスです。シェイプは、ヒールボリュームがたっぷりしていいます。ソールを見てもヒール寄りにウェイトがあるように見えます。いずれも、ドローが出やすそうな印象です。一昔前に、やさしいドライバーとして流行していたシェイプを思いださせます。2021年だとわかるのは、フェースです。フックフェースにはなっていません。構えやすいストレートなのです。


コースに持ち込んで打ってみました。

『EPIC MAX ドライバー』には驚かされました。

ドローバイアスにかんしてですが、ドローが打ちやすい挙動はありますが、ドローしか出ないような癖の強さにはなっていません。ボールをとらえるちょうど良い感じの挙動が体験できます。

普通に打つと中弾道のストレートボールになります。フェードボールも打てます。弾道による飛距離差はほとんど感じない程度です。

『EPIC MAX ドライバー』の打音ですが、音量は平均的で、大きくも小さくもありません。金属系の響きもありますが、コンポジットクラブ特有の抑えて濡れた音質がメインになります。打ち応えは、かなり軽く感じます。初速感があるボールが出るので、不思議な感じがします。打音だけだと飛ばないイメージを持つゴルファーもたくさんいると思います。

飛距離性能はトップクラスで、流石、EPICと感心しました。平均225ヤード。最長は230ヤードでした。フェースのかなり広い範囲に当たっても、芯に当たったのと変わらない結果が出ます。これは強烈で、やさしいドライバーとしての本領は、ここにあります。


『EPIC MAX ドライバー』は、安定して飛ばしたいゴルファーにオススメです。非力だけれど、ブンブン振り回してしまうタイプのゴルファーにもオススメです。

注意したいのは、引っかける癖があるゴルファーが使うときです。引っかけたボールも、芯に当たったのと同じ強いボールが出ますので、スコア的に大怪我をしてしまう可能性が高いのです。

『EPIC MAX ドライバー』は、今のはちょっと飛ばなかったかもしれない、と感じても、2打目の地点に行ってみれば、想像よりも飛んでいるということがよく起きるドライバーです。打音から来るイメージや打ち応えの不思議さが要因だと思いますが、こういう良いギャップは、問題ではなく、プラスポイントです。

2021年は総合力が高いクラブが多く、選ぶのが難しいと悩んでしまうゴルファーも多くいると思います。『EPIC MAX ドライバー』は、総合力が高いクラブの中でも、トップクラスの完成度です。やさしいドライバーが流行っている中で、色々なベクトルがあって業界が迷走していると考える賢者がいます。その通りだと思ってきましたが、『EPIC MAX ドライバー』は、キャロウェイのやさしさの方向を示しているクラブになっています。

『EPIC MAX ドライバー』には、心底驚かされました。キャロウェイのテクノロジーは素晴らしいです。今までのイメージを全て排除して、素直に打ってみて欲しいクラブです。

コメンテータープロフィール

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。

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