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キャロウェイの『EPIC SPEED ドライバー』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2021年4月23日 17時00分

「新しくて、面白いドライバーである!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典

<試打スペック>『EPIC SPEED ドライバー』
ヘッド素材:8-1-1チタンボディ+トライアクシャル・カーボンクラウン&ソール
フェース :鍛造 F2S2 チタン/FLASHフェースSS21
ヘッド体積:460cc
シャフト :Diamana 50 for Callaway(S)
ロフト  :9度(10.5度もあり)
長さ   :45.75インチ
ライ角  :58度


ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『EPIC SPEED ドライバー』のお話です。

まず、『EPIC SPEED ドライバー』は、アドレスビューのヘッドシェイプが良いです。キャロウェイのヘッドだ、とわかるきれいな曲面とクラウンが高く、平らに見えることが上手く出来ていると感心しました。大きく見えて、やさしそうだと安心するイメージと、吹き上がらずにボールを抑えられるイメージが融合しています。

フェースの見え方も良いです。過去モデルでは、フェースの模様が見えすぎて、気持ちが悪いものもありましたが、そのような我慢の必要が一切ありません。

『EPIC SPEED ドライバー』の打音は、音量は大きくも小さくもない程良い大きさで、音質はややポワンとした感じがするコンポジット感がある音質です。打ち応えも、ポワンとしたやわらかさがありますが、初速感も激しく強いので、ちょっと不思議な感覚です。

弾道は。普通に打てば、高めの中弾道で、強い棒球で飛んでいきます。フェースの低めに当たても、ボールの浮力は上がらずに、より低い弾道になります。これはちょっと面白い特徴です。

『EPIC SPEED ドライバー』は、ロースピンタイプのヘッドのようです。強い弾道ですが、普通のロースピンタイプのドライバーみたいに、難易度が高いという感じはありません。少しのミスヒットなら、クラブがどうにかしてくれるというやさしさはあります。

僕の場合、とにかく、フェードが気持ち良く打てて、ちゃんと飛ぶのが快感でした。平均飛距離は、225ヤードで、最高飛距離が出たホールは235ヤードでした。

『EPIC SPEED ドライバー』は、ヘッドスピードが速く、ボールが吹き上がるのが嫌なゴルファーにオススメです。強い棒球が打ちたいゴルフであれば、『EPIC SPEED ドライバー』はオススメのクラブになります。

ヘッドスピードが45m/秒を超えるぐらいのゴルファーのほうが、より飛距離性能が上がったことがわかる傾向があると思われます。

僕のヘッドスピード(40m/秒)でも、十分に使用できます。使い慣れれば、安定して狙い通りのボールを打って、スコアアップできる可能性が高いと思いました。

『EPIC SPEED ドライバー』は、シリーズの後継機種でありながら、実際は、キャロウェイのドライバーの新しい系譜の始まりになるように感じました。
テクノロジーが飛距離性能だけではなく、ミスヒット時の許容の大きさを広げる意味でも機能しています。ひと言で書けば、面白いドライバーです。

ドライバーとしての完成度の高さを考えると、過去の『EPIC シリーズ』でダントツの一番です。

コメンテータープロフィール

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。

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