「懐かしい高性能ドライバー!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
ヘッド素材:α-β系チタン合金(Ti811)、クラウン・ソール部/カーボン、ウェイト部/アルミニウム合金(AL6061)
フェース :β系チタン合金(2041Ti)
ヘッド体積:460cc
シャフト :TOUR AD GM-200 D カーボンシャフト(S)
ロフト :9.5度 (±2度)
長さ :45.75インチ
ライ角 :56.5度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『ST-Z ドライバー』のお話です。
日本にミズノというメーカーがあって良かった、と思うことが、今までに何度ありましたが、『ST-Z ドライバー』を見たときにも、それを感じました。
アドレスすると、やさしそうな安心感と真っ直ぐに飛びそうなイメージが出るフォルムです。本当のストレートフェースとは、こういうことです、と教えられているような気分になりました。
『ST-Z ドライバー』の打音は、音量はちょうど良い大きさで、音質はカチッとした金属系の音質です。いわゆる、コンポジットの響きの悪い打音ではありません。打ち応えもしっかり目で、初速感が凄いです。
弾道は、中弾道です。9.5度のロフトのドライバーで、低スピンだと、こういう強いボールが出るという見本のようなボールです。ランが出ます。僕の場合だと、フェードで打つと安定して飛びました。驚きました。ただし、ヘッドスピード40m/秒だと、ドローを打つと少しドロップしてしまいました。飛距離は、平均で225ヤード。最長飛距離のホールは242ヤードでした。
『ST-Z ドライバー』は、フェード打ちで、ボールが上がりすぎないドライバーが欲しいゴルファーにオススメです。また、ヘッドスピードが速く、敏感に自分の感性を弾道にするようなゴルフをしたいゴルファーにも『ST-Z ドライバー』はオススメです。
純粋で、飾り気がない素焼きのようなドライバーなので、僕はその単純さに好感を持ちました。ストレスを感じずに、コースで打てるドライバーは少ないので、そういう意味では満点のドライバーでした。
ヘッドスピードが速いゴルファーが打つと、『ST-Z ドライバー』はもっと機能します。実際に、ヘッドスピードは45m/秒〜48m/秒の複数のゴルファーに打ってもらいましたが、生涯最高という飛距離が出たというゴルファーもいました。
ボールの高さを出す部分は、最近ではクラブの仕事の分担になっていますが、『ST-Z ドライバー』はその部分は打ち手の担当になっています。昔のクラブは、それが当たり前だったので、懐かしかったです。直進性能を極めると、『ST-Z ドライバー』になるのだと大いに納得しました。
コメンテータープロフィール
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。