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3人のシングルが実感! 新『JGR』ボールのバランスの良さとは?

“飛びマッスル”のキャッチフレーズで登場した、新しい『TOUR B JGR』ボール。ディスタンス系ボールでありながら、幅広いゴルファーに支持されるバランスの良さを、3人のシングルプレーヤーに検証してもらった(text by Kazuhiro Koyama)

配信日時:2021年4月12日 10時00分

アイアンは、飛ばし屋さん以外は飛距離アップ

アイアンに関しては、ドライバーと同様に「飛ばし屋」さんはそれほど飛ばず、特に「業師」さんが飛ぶという結果になった。

(業師) 「アイアンだと、5ヤードくらい伸びていましたね。距離感が違うのに戸惑うほどでした(笑)」

(飛ばし屋)「ドライバー以上にアイアンがもう一つ飛んでないなと感じました。しかし、グリーンではしっかりその場に止まってくれて、ディスタンス系とは思えなかったですね」

(凄腕)「たしかに、ディスタンス系のボールだとスピンが少なすぎて、風が強い日などはボールが揺れたりして不安定になるんです。『JGR』はそれがなくて、高さも出やすいので、グリーンに止めやすいですね。私も5ヤード近く伸びてると思います」

アプローチしやすい、適度なスピン性能

そして、アプローチ領域では、思ったよりも止まる『JGR』の隠れた性能に3人は評価した。

(業師) 「ウレタンカバーのツアー系ボールと比べると、止まりづらさは確かにあります。でもピッチエンドランでは適度にスピンでブレーキがかかることを計算できるし、打ち出しがやや高いので、ロブショットも安心して打てます」

(飛ばし屋)「40〜70yくらいの中途半端な距離では、強烈にスピンで止まるということはなくて、落下地点から少し前に転がって止まりました。むしろイメージが出やすいかも」

(凄腕)「いつも使っている『XS』と比較すると、フェースに乗る感じがあまりしないですね。でも一般営業のグリーンであれば、スピンで止める必要なんてほぼないんです。むしろ、強い傾斜などではショートしてしまうミスも出やすくなります。むしろ前への推進力がほしいときが多いので、これはこれで武器になるかなと思いました」


ディスタンス系ボールとしては、ソフトなアイオノマーカバーを使っている『JGR』は、ウレタンカバーのツアーボールのようなスピンはかからないものの、適度にブレーキのかかるスピン性能がある。そのあたりの球の操りやすさはシングルプレーヤーにとっても十分信頼に足るようだった。

3人のシングルさんの結論は?

最後に、使ってみた感想を3人に聞いてみた。

(業師) 「打感が少し重く感じました。軟らかいからかもしれません。これはアプローチで止まりそうなイメージが出ます。硬さの違いを感じても、パッティングの距離感はあまり変わりません」

(飛ばし屋)「私は逆に少し硬く感じました。特にパッティングのときですね。フルショットのときは、パーンと飛んでくれて、曲がりの少ないイメージが出ましたよ」

(凄腕)「たしかに、いつも使っているツアー系ボールとは感触が違うので、馴れは必要ですが、カバーが潰れる感じが心地よくて、ボールがコントロールできそうな感じがあります」
JGRボールのテクノロジー図解。それぞれに最先端の技術を込めた三層構造となっている

JGRボールのテクノロジー図解。それぞれに最先端の技術を込めた三層構造となっている

3人のシングルのうち、打感が軟らかいか硬いかで、意見が割れたのは面白い傾向だった。『JGR』のコンプレッションは、タイガーも愛用する『TOUR B XS』よりやや軟らかい位置づけだ。しかし、内軟外硬のディスタンス系ボールなので、カバー付近は硬く、コア部分は軟らかい。そのあたりどの部分を感じるかによって、プレーヤーの感じ方の差になるようだ。

タイプの違う競技志向のプレーヤーが、普段のボールとの違いを感じつつも『JGR』のトータルなバランスの良さを評価したのは興味深い。ドライバーやアイアンは飛んで曲がらず、アプローチやパッティングではコントロール性を発揮できる、新時代のディスタンス系ボールといえるかもしれない。ウレタンカバーのツアー系ボールが当たり前の中上級ゴルファーにも、これは試す価値がありそうだ。

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