3人の競技志向ゴルファーが、ディスタンス系『JGR』ボールをチェック
幅広いゴルファーにマッチするというこのボールだが、ギアにこだわる上級者が使ってみたらどうなるだろうか。今回は、3人のシングルプレーヤーに『JGR』を試してもらい、匿名を条件にその感想を語ってもらった。
３人のシングルさんはどんな人？
一人目は、ゴルフ歴30年のベテランで、ヘッドスピードは40m/s強くらいで、ドライバー飛距離は230yといったところ。アプローチとパッティングが上手く、パーオンしなくても、しぶとくパーを拾うショートゲーム巧者だ。ハンデは6で、普段は海外メーカーのツアー系ボールを使っていて、軟らかいタイプが好みだという。彼のことは「業師（わざし）」さんと呼ぶことにしよう。
二人目は、大きな大会でも優れた実績のあるトップアマで、ヘッドスピードも45m/sと速い。普段はツアー系の『TOUR B XS』を使用しているという。本当にプロ顔負けの上手さなので、「凄腕」さんと呼ぶことにする。
三人目は、ハードヒッターの飛ばし屋だ。ヘッドスピードは48m/sを越えていて、当たれば300y近いドライバー飛距離を出せる。ハンデは8で、普段の使用ボールは『TOUR B X』だ。彼は「飛ばし屋」さんと呼ぼう。
ドライバーは全員が「曲がりにくさ」を実感
（業師） 「私はいつもより飛距離が伸びていました。アゲンストの風に強いのも気に入りましたね」
（飛ばし屋）「私は正直、いつも使っている『X』のほうが飛んでいました。風への強さはたしかに感じましたし、曲がりにくさもありそうですね」
（凄腕）「このボールはたしかに曲がりにくいですね。その分、前に飛んでくれて飛距離が出ている感じがします。しっかり食いつくのに、前に向かって飛んでいます」
「飛ばし屋」さんが、今ひとつ飛距離が伸びなかったのは、ヘッドスピードが速すぎてボールが潰れすぎているからだろう。ボールには力を発揮するための適正なつぶれ具合がある。よりコンプレッションが硬い『X』のほうが、「飛ばし屋」さんのポテンシャルを発揮出来るようだ。一方、平均的なヘッドスピードの「業師」さんは、いつもよりも数ヤード伸びている実感があったという。
3人が口を揃えたのが、ボールの曲がりにくさだ。ツアー系ボールと比べても左右の曲がりが少なく、ティショットの安心感が増すという評価だった。どちらかというとスピンレスな弾道になりやすいディスタンス系ボールだけに、普段使っているツアー系ボールと比べて、『JGR』の曲がりにくさや風への強さが感じられたようだ。
