「『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』の進化はやさしさへの挑戦!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
ヘッド素材:グラファイト・コンポジット・クラウン&ソール+アルミニウムリング+ヘビーバックスチールウェイト
フェース :チタン(9-1-1)製ミドルバックカップフェース
ヘッド体積:460cc
シャフト :TENSEI BLUE TM50(S)
ロフト :9度(10.5度もあり)
長さ :45.75インチ
ライ角 :56度
<試打スペック>『SIM2 MAX-D ドライバー』
ヘッド素材:グラファイト・コンポジット・クラウン&ソール+アルミニウムリング+ヘビーバックスチールウェイト
フェース :チタン(9-1-1)製ミドルバックカップフェース
ヘッド体積:460cc
シャフト :TENSEI BLUE TM50(S)
ロフト :9度(10.5度もあり)
長さ :45.75インチ
ライ角 :56度
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』ドライバーのお話です。
『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』のドライバーは、僕が知っているテーラーメイドのドライバーで最も平均飛距離が出ます。『SIM シリーズ』はツアーモデルですが、やさしくなったといわれるドライバーが市場に溢れている中で、『SIM2』もツアー用だから難しいと考えて、敬遠するのはもったいない、ということを最初に伝えておきます。
『SIM2 MAX-D ドライバー』を最初に打ちました。
今まで『D』がつくドライバーは、かなり強いドローバイアスがかかっていましたから、ドローしやすいと予想して打ちましたが、完全に裏切られました。
右にすっぽ抜けるボールは出ないように調整されていますが、ストレートな弾道が出ます。これが打っても打っても、同じなのです。やや左目に出球が出る傾向もありますが、きれいなフェードも意図的に打てます。
飛距離は、平均で230ヤード。トップレベルの中でトップを狙える飛距離性能です。最も飛んだホールは240ヤードでした。
右へのプッシュボールのミスに悩んでいるゴルファーに『SIM2 MAX-D ドライバー』はオススメします。また、少しとらえて強いフェードボールを打ちたいゴルファーにもオススメです。
続いて、『SIM2 MAX ドライバー』です。
こちらのほうが、とらえる動きを感じました。とはいえ、強くはありません。ナチュラルで打てば、ややフェードボールが出ます。とらえる挙動は少しありますが、左への引っかけは出にくくなっているところは、流石、ツアードライバーです。
驚異的だと感じたのは、ミスヒットに強いことです。フェースの芯の周辺に当てられるのであれば、ボールはナイスショットだと他者からは思われる弾道で飛び、飛距離も落ちません。高弾道で、強い棒球系のボールが出ます。平均で230ヤード。最も飛んだホールは240ヤードでした。
個人的には、一発の飛距離では、ほんの少しの差ですが、『SIM2 MAX-D ドライバー』よりも『SIM2 MAX ドライバー』が勝っていると感じました。
『SIM2 MAX ドライバー』は、オートマチックにストレート系のボールで飛ばしたいゴルファーにオススメします。非情に総合力に優れたドライバーで、使いなれるほど機能すると感じました。
両モデルとも初代の『SIM シリーズ』とは、かなり違うドライバーだと感じました。テーラーメイドのドライバーとして、飛距離性能を落とさずに、どこまでやさしく出来るか、というテーマで開発されたように思えたのです。
やさしさという意味で、見事に成功しているクラブです。どちらも平均飛距離で生涯最高を狙えるドライバーです。最初に書いたように、諦めることなく、挑戦してみる価値が十分にあります。二代目の『SIM』は、多くのゴルファーが使える素晴らしいドライバーです。
コメンテータープロフィール
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。