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PINGの『G425 アイアン』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2021年1月8日 17時00分

「PINGの見本のようなアイアンだ!」 by ヴィクトリアゴルフ世田谷店チーフ・佐藤一樹

ヴィクトリアゴルフ世田谷店・佐藤です。
PING『G425 アイアン』の印象をお伝えします。

『G425 アイアン』はPINGが2020年9月18日に発売したクラブで、コピーは“キャビティを越えた飛びとパフォーマンス”です。このシリーズのアイアンは1種類のみです。

注目するテクノロジーは、フェースの素材が、いわゆる新素材ではない、ということです。それでいながら、フェースは最大のたわみを生み出しているそうです。そして、ワイドソールで低重心化して、ヘッドの周辺部に重量配分して、安定して、狙い通りに飛ぶアイアンになっているというわけです。

『G425 アイアン』は、PINGの今までの技術を結集して作ったアイアンというイメージが浮かびます。逆に新しい、とまでは言いませんが、面白みがあると感じさせるのです。

世田谷店のお客様の反応をお伝えします。

PINGの固定ファンがたくさんおりますので、期待しているお客様が多いのが特徴です。名指しで試打に来店するお客様が多いです。PINGファンのお客様は、競技ゴルファーが多いのですが、アスリート系のお客様に『G425 アイアン』は高評価を受けています。

試打ブースでお客様が打ってわかるのは、左右に曲がりにくく、直進性が高いということです。同時に、飛ぶアイアンを期待していたお客様からは、飛距離性能はイマイチ、という評価を受けています。飛距離が出るアイアンが次々に出ている中で、『G425 アイアン』は、飛距離ではないプラスアルファのアイアンなのです。

セールスポイントとして、ちょっと弱いので、『G425 アイアン』は、一部の競技ゴルファーのお客様が購入される他には、あまり売れてはいない状態です。売り場としては、最後の一押しが足りない、という感じなのです。

自分でも打ってみました。インパクトでヘッドがブレない感触があります。狙った弾道になる印象です。ある意味で、見本になるアイアンになっている、というのが『G425 アイアン』だと感じました。

『G425 アイアン』はフェースローテーションが少ないゴルファーにオススメです。ウッドのクラブを打つような感じで振れるアイアンです。強い弾道のボールが出ます。やや、ボールをつかまえる動きをするので、左に警戒感を持ちました。個人的には嫌いではないクラブですが“PINGならもっと出来るはず”と思ってしまう部分があるのも事実です。

『G425 アイアン』は、PINGとしてのオーソドックスなスタンダードを狙ったクラブだと思われます。PINGファンには、打って欲しいクラブです。

コメンテータープロフィール

佐藤一樹
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。

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