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ミズノの『JPX921 フォージド アイアン』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2020年12月11日 17時00分

「特別なゴルファーを満足させるアイアンだ!」 by ヴィクトリアゴルフ世田谷店チーフ・佐藤一樹

ヴィクトリアゴルフ世田谷店・佐藤です。ミズノJPX921 フォージド アイアン』の印象をお伝えします。

今年の10月9日に発売したクラブで、コピーは「ミズノ鍛造アイアン史上最高反発」です。『JPX921 アイアン』シリーズは4種類が発売されますが、『JPX921 HOT METAL アイアン』はその中で『TOUR』の次という上から二番目の位置付けになるアイアンです。

特徴は「グレインフローフォージドHDクロムモリブデン鋼」を使った製法です。4番〜7番アイアンで採用されています。打音を響かせることで、打感の良さを維持しつつ、高強度のクロムモリブテン鋼がフェースの薄肉化で反発性能が向上しました。

また、同じく4番〜7番アイアンは、「マイクロスロット構造」を採用しています。ソール側からキャビティ部を掘削することで、フェースの薄肉エリアを拡大して、飛距離性能をアップさせています。

「スタビリティフレーム」は、ヒール側の重量をトウ側に配分することで、スイートスポットをフェースセンターに配置できて、打点のばらつきが飛距離のロスにならないように抑えて、方向性も安定します。トップエッジの剛性も高めることで、打感も良くなりました。

7番アイアンのロフトは31度です。飛び系のアイアンですが、31度の7番を起点にして、ショートアイアンは飛距離よりもボールコントロールするおとなしめのロフト設定、ミドルアイアンは飛距離が出るようになっているようです。

世田谷店のお客様にはミズノファンがたくさんいますが、『JPX921 フォージド アイアン』は、フォージドという難しいイメージを持たれるのと、同時に発売された『JPX921 HOT METAL アイアン』のほうに試打集中して、あまり試打するお客様がいません。

実際に試打をしてみると、ソールの幅はあるし、ミスにも強いやさしさがあるとわかってもらえます。『JPX921 フォージド アイアン』という名称と見た目が本格的に見えるので誤解されていますが、打ってみると上手にチューニングされているアイアンだとわかります。

自分も打ってみました。まず感じたのはフォージドの感触です。ミズノらしさがたっぷりと味わえます。マッスルバックのアイアンを打っているような打ち応えです。これだけで十分に『JPX921 フォージド アイアン』は魅力があります。フォージドの感触を堪能したいゴルファーに『JPX921 フォージド アイアン』はオススメです。

また、ミドルアイアンの初速感は強烈で飛距離性能も優れています。素材や製法が番手でミックスするのに上手く出来ています。

本格的でやさしい『JPX921 フォージド アイアン』の良さがわかるのは、特別な一握りの人たちだけかもしれません。そういうアイアンが、普通に売り場にあることは、本当にすごいことだと想います。自分だけのアイアンを探している人に打ってもらいたいです。

コメンテータープロフィール

佐藤一樹
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。

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