トゥーロンガレージ、「あなたはデザイナーだ！」。たしかに【カスタマイズ】こそ、最高な件

原英莉花や上田桃子などなど、今季はオデッセイ『トゥーロン』パターに替える選手が目立ちます。気になった筆者も、「カスタム」してみました！

配信日時：2020年10月28日 13時00分

ギア

形状は4種類選べる。もちろん、狙いは『サンディエゴ』！

原英莉花も『サンディエゴ』のプロトタイプですね（GettyImages）

筆者　やっと、オデッセイ『トゥーロンガレージ』のカスタマイズパターが届いたんですよ！筒さん、見て見て、ボクがWEBでカスタマイズ指示した、超〜力作ですから。

筒　………。（うわぁ〜〜〜、めちゃカッコイイ！でも、悔しいからノーコメント……）でも、こんなパター豚に真珠というか、長岡さんには全く似合ってないですよ？ボクが使ってあげましょうか？

筆者　似合ってないのは分かってます！（怒）でも、超カッコイイでしょう？ 今年けっこう『オデッセイトゥーロン』を使う選手が増えてきていて、気になっちゃったんですよ。今回は、心機一転、原英莉花にあやかってピン型の『サンディエゴ』で行ってみようかなと。

筒　カスタマイズできるヘッドは『サンディエゴ』だけですか？

サイトラインは4種類の中から「ドット」を選択！

筆者　いや、ブレード型は『サンディエゴ』と『シカゴ』。マレット型は上田桃子が使う『アトランタ』と、ツノ型の『ラスベガス』の4種類から選べます。ボク的には、大MOI系のヘッドは『EXOインディアナポリス』やテーラーメイド『スパイダーツアーブラック』を持っているので、カスタマイズするなら、一番カッコイイ形がいいかなと。

筒　ちょっと貸してください。（素振りして）！！！なに、この低重心感！？『トゥーロンサンディエゴ』って、こんなに低重心感ありましたっけ？しかも、むちゃくちゃ左右に芯が広いんですけど？？？なんかヘッドに細工しました、コレ……、市販品とフィーリングが違いますけど？

3タイプのヘッド重量。筆者はデシャンボー化を目論む

ソールウェイトはノーマル状態より20グラム重たい、40グラムを選択！

筆者　トゥーロンガレージだと、ソールウェイトを3種類選べるんですよ。ノーマルウェイトは20gで、7gとヘッドを軽くしたり、40gと重くもできます。ボクは、アームロック式ではないですが、デシャンボーを意識しているので、40gの重めにして、ヘッドをゆっくり肩で動かしたいなと。

筒　………。（ショットもパットもデシャンボーを意識しすぎ！）なるほど、だからこんなに低重心感があったのか。シャフトもカーボン複合の『ストロークラボ』シャフトだから、40gのウェイトでもヘッドが重すぎずいい感じにゆったり振れますね！ しかし、『トゥーロン』っていい転がりしますねぇ〜。純回転が始まるまでのスキッドゾーンがめちゃくちゃ安定してるので、これなら高速グリーンでプロが選ぶのも納得です。打感のフィードバックもすごくあるし、いいわ！コレ。マジで長岡さんには勿体ないですよ！

筆者　………。筒さん、あともう一つ秘密があるんですが、気づきませんか？コレ、デシャンボーを意識してるので、ライ角を2°アップライトにしたんですけど？

筒　！！！え、トゥーロンのカスタムってライ角もやってくれるんですか？

筆者　はい。アームロックはムリですけど、出来る限りハンドアップなデシャンボーに近づきたいなと。長さも33.5インチにしました。33だと短過ぎるし、34だと長過ぎるので、0.5インチ刻みに出来るのが嬉しいなと。

筒　たしかに…。でも、どうせやるなら、デシャンボーと同じアームロックに行ってほしかったですけどね……。コレ、グリップも太めですが、もしかしてそこも意識したりしてます？

カラーリングは、グリーンを意識…

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筆者　まぁ、ハンドアップでグリップ太めが基本線なんですが、そこより、色ですよ、色！！！ ヘッドの差し色と合わせてグリーンでトータルコーディネートしてます。（ドヤ顔）

筒　………。（ドヤ顔は勘弁して…）トゥーロンの色ってホワイトとグリーンの印象がありましたけど、なんですか？この薄いグリーンは？

筆者　「ミント」という薄いグリーンなんですが、すごく迷ったんですよ、実は。ネックの『トゥーロン』ロゴ、『オデッセイ』ロゴ、サイトラインなどなど、アルファベットの入っている場所の色を全て選べるんですが、ボクは最初オデッセイマークを赤にしようか迷ったんですね。でも、ソールの緑のトゥーロンロゴに赤のイメージは合わない。だから、グリーンベースでまとめようとして、この色を選びました。

筒　イイじゃん！ヘッドもツアーチョコレートってブラウンっぽい色だから、なんとなくグリーンが映えますよ。

筒「トロコJOC！？ウソでしょ？そんなコソドロみたいな読み方する人、いるんだ…」

筆者　そうそう。ヘッドのベースカラーはツアーシルバー、ツアーブラック、ツアーチョコレートの3種類が選べますが、シルバーにブルー系の組み合わせも最初は迷いましたね。『トゥーロン』らしさを意識する中で、オリジナリティも出したいなと。でも、ネックの『トゥーロン』ロゴを見た同僚がまさかのヨコ読みをしてきて、『トロコJOC』って何？ とか言われちゃってショックでした……（大泣）

筒　！！！！！ていうか、カッコイイパターにそんな『コソドロ』みたいなロゴや名前、付けるわけないじゃん……。そういう意味では、ネックの色をミントにしたのは失敗じゃないの！？ ここを目立たせたせいで、『トロコJOC』って読まれちゃったんですよね？

筆者　………。（失敗とか言うなって！）いや、いいんです。価値の分かる人に分かればいいし、色はボク個人の趣味でもあるので。それに、グリーンカラーは、この時期に届かせた意味もあるし……。これ、アメリカのカスタマイズ専用工場の手作業でやってもらうので、実は発注から納期まで3〜4週間も待ったんですよ？

筒「分かった、マスターズか！！」

筒　分かった！！！この色の意味……。さっきからデシャンボー、デシャンボーってうるさいなと思ってましたけど、「マスターズ」がもうすぐあるからこのグリーンとミントグリーンってことね？ このグリップの色ってそういうことでしょ？長岡さん、マスターズでデシャンボーが勝つと踏んでるんでしょ？？？

筆者　バレちゃいましたか……。もちろん、デシャンボーのパターは『SIK』ですし、アームロック式の彼のものとはまっく違うんですけども、11月のマスターズまで試合に出ずにいろいろと仕込んでるようですし、ボクも11月に爆発するかもしれない彼にあやかる形で準備してたって側面もありますよ。

筒　不発だったら、どうするんですか！そしたら、ボクが貰ってあげますね。これ、高そうだけど、いくらしたんですか？ 13万円くらい？

筆者　いや、ボクはカラーリングもフルオプションを選択して98,000円くらいでした。めちゃくちゃ高いですよね……。（泣）

筒　どこが？だって長岡さんがデザイナーになんて、本来なれるわけもないのに、自分だけの1本をデザインしてくれたんですよね？この仕上がりなら入らないわけないですし、最高の1本が10万以下で手に入るならいいじゃないですか。だって、もう何年もパター買わなくて済む可能性大でしょ？

筆者　ま、まぁ、もちろんそのつもりですけど……。色のカスタマイズだけなら、81,000円で済んだんですけど、「どうせカスタマイズするなら、妥協したくない」というのと、カチカチやってるうちに妄想が膨らんでしまって、楽しすぎて結構いっちゃいました……。カチカチ押しすぎて、3回もサーバーエラー出ちゃったくらい、興奮しましたよ。（苦笑）

筒「ボクも『PSYCHO』にリシャフトしたので10万は当たり前です！」

筒　………。（オデッセイへのサイバー攻撃じゃん…、ほんと、無意識にテロリスト……）でも、考えてみて。パターってプロなら一日の打数の半分近く、アマチュアでも１／３近くの打数を占めますよね？ パターにこだわらずにどこにこだわるの？って話なので、パターにお金かけるのはゴルファーとして当然だと思いますよ。

ボクもエースパターにカーボンとスチールの融合した『サイコシャフト』を4万円で購入して差し替えているので、カスタマイズ含めると結局10万くらいはいってます。それが普通というか。一番大事で改善したい【スコア】に投資するのは当たり前ですよね？ パターだけは、真っ更な自分仕様が欲しいですし…。

筆者　そう言ってもらえると、カスタムした甲斐がありますよ！あとは、デシャンボーのマスターズ優勝にあやかって、ボクも11月にベストスコア更新するだけですね！ これで、人生初のアンダーパーが出たら、10万なんて安いもんですよね？？？（自分に言い聞かせる…）

筒　……………。長岡さん、言いましたね？ほんのわずかな可能性だとしても、そこに懸けてくる姿勢は好きですよ、ボクは……。でも、ボクにそこまで啖呵切るってことは、デシャンボー選手がマスターズ優勝せず、長岡さんがアンダーパー出せなかったら、そのパターはボクが貰いますから！

筆者　………。（なにそのコソドロ根性……）

Text/Mikiro Nagaoka

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