国内メジャー初戦、日本オープンゴルフ選手権競技(千葉県・紫CCすみれコース)も最終日を迎えた。この日、ベストスコア「65」を叩き出し、猛チャージをかけ、3位タイでフィニッシュした石川遼。惜しくも優勝こそ逃したが、4日間を戦ううえで、ギアのようにこだわりを持って選んだのが、トラヴィスマシューの最新ウェアだった。石川といえば、キャロウェイ アパレルのイメージもあるだけに、両ブランドに関してどう考えているのだろう。 文/高橋真之介 撮影/上山敬太、佐々木啓
「トラヴィスマシューのワントーンスタイルも好きですね」(石川)
自由にファッションを楽しめる贅沢
「スタイルの選択肢が増えるのは楽しい」と石川は語る。
トラヴィスマシュー、キャロウェイアパレルという異なる2つのブランドのウェアを、石川遼のように縦横無尽に楽しんでいる選手は稀有である。テイストが異なる両ブランドだけに、それぞれを身にまとった石川のイメージは違って見えるだろう。そうやってゴルフファンの目を、プレー以外にも大いに楽しませてくれるエンタテインメント性を持ち合わせているのも、ブランドをクロスオーバーして着こなせる石川の大きな魅力だ。
「ブランドそれぞれのコンセプトは違うと思いますが、キャロウェイアパレルはカチッとしたアスリート感もありながら、トレンドを押さえたデザイン。一方、トラヴィスマシューはこなれ感のあるカジュアルな雰囲気で、シンプルシックな魅力があります。ただ、両ブランドともプレーしていてストレスをまったく感じさせない機能性を持っている、というのは共通していますね」(石川)
確かに、キャロウェイアパレルの持つハイセンスなアスリート性、トラヴィスマシューのライフスタイルを意識したハイエンドなカジュアル性はそれぞれの持ち味と言っていい。「両ブランドを合わせて、こんな幅広いアイテムの中からウェアを選べてうれしい」と石川は微笑む。そして、天王山である日本オープン最終日。石川が選んだのは、トラヴィスマシューのモダン&スタイリッシュさが冴える“黒スタイル”だった。
精悍なアスリートブラックで迎えた最終日
ポロシャツ〈1MT047JV〉¥12,000+税、パンツ〈7AC109〉¥19,000+税
西海岸発の、ライフスタイルブランドならではのリラックス感、そして洗練されたこだわりのシルエット。それこそトラヴィスマシューを身にまとえばわかるポテンシャルであり、まさに新感覚のラグジュアリーといえる。キャップは白で軽快に抜け感をもたせて、あとはオールブラックというシャープでメリハリのあるモノトーンスタイル。石川がこの最終日に懸ける、勝利への決意を表しているようだった。
「トラヴィスマシューには独特の雰囲気はもちろん、他にはない特別感があります。例えばポロシャツの裾のデザインに関して、普通にパンツにインして着てもスタイリッシュですが、裾を出してちょっとラフに、カジュアルにアレンジしてもバランスがいい。これがブランドの持つ世界観なんでしょうね。そういった自由な着こなしができてしまうのも、トラヴィスマシューが与えてくれる楽しさじゃないかなと」(石川)
無駄を削ぎ落としたシンプル&シックなブラックが石川のトップアスリートとしての風格をより際立たせている。胸元に淡いブルー系の差し色が入った、さりげない華やかさが特徴のボタニカル柄ポロシャツは、ポリエステルとナイロンによるこだわりのハイブリッド仕様で、肌触りも極めてソフト。「ストレッチ性も動きやすさも素晴らしい」と石川が称するのも理解できる。
「(プロゴルファーという職業柄)ゴルフウェアを着ている時間が長いので、トラヴィスマシューのような上質なウェアだと、本当に快適にプレーできます。これからも幅広く楽しく、ゴルフファッションを追求していきたいですね」(石川)