フジクラ『SPEEDER Evolution7』は、全体が強烈に走るのに、当たり負けない
女子プロが使いそうな50g台の「569SR」「569S」「569X」「661S」を打った結果、ドライバーのHSが女子プロと似た41〜43m/s前後の筒はこう言う。「ダントツで『SIM MAX』に合うのは【569S】でした。どれも、大MOIの『SIM MAX』でももたつくことなく走ってつかまりがいいと感じます。テンポの速いor遅いに関係なく、誰でも加速でつかまります。大MOIヘッドでプッシュしがちな人に最適だと思いますね」。
「走りますけど、フックするような球は全然出ませんでした。この辺りが、先端剛性が高くて、当たり負けに強い『エボ7』の性能なのかな。ボクのヘッドスピードだと、【661S】が一番飛ぶ結果になりましたが、フィーリングとしては【569S】の完成度が一番だと思います。しなやかさと強靭さが同居していて、手元の感じは今までの『エボ』で一番クセがない感じがしますね」(石塚昌広)
三菱ケミカル『ディアマナTB』は、ヘッド位置を常時、制御可能。強く押せる操作性タイプ
「フジクラ『エボ7』と同様に大MOIに合う先端剛性が高めですが、振った感じは全然違いますね。手元の感じは似ているんですが、オートマチックに走る『エボ7』に対し、『ディアマナTB』はすごく追従性があり、操作性のいいタイプです。終始、スイング中にヘッドを管理したいプレーヤーには、明らかに『TB』の方が合うと思います」(筒康博)
「ボクのヘッドスピードにドンピシャなのは【50X】ですが、一番飛んだのは【60S】でした。ただ、しなやかさと復元の強さから初速感を一番味わえるのは【50S】。曲がり幅も減らせますし、狙い通りのドローで球が安定します。追従性のあるものが好みだという点もかなり影響しているかもしれません」。
「三菱ケミカルの『ディアマナ』は、歴代表面処理の美しさが魅力ですよね。IP加工でキラキラしていて綺麗なんですが、これが少しパリッとしたフィーリングで苦手だと言う人もいました。でも、今回の『ディアマナTB』は、美しい見た目なのに、パリパリ感がなくてマイルドになりました。
あと、重い重量帯と軽い重量帯の振り感が統一されているのも魅力で、ドライバーからFWまで揃えたい人には死角がない。ボクも筒さんと同じ【50S】が一番飛びましたが、【60S】の方がドライバーからアイアンまで一つの流れで振り感を整えられそうな気がします」(石塚昌広)
USTマミヤ『ATTAS DAAAS』は、先端しっかりで誰でも叩き飛ばせる
「一番に感じたのは、グリップ下くらいの手元寄りのしなりですね。ここがしなるので、間が取りやすいというか、粘り系のフィーリングが好きな人にはオススメ。コースで力んで打ち急いだりする人は、左OBも怖かったりするのですが、先端剛性が高く叩けるフィーリングもある。ちょっと腕っぷしのある、打ち急ぎ系の人に勧めたいですね」(筒康博)
「手元寄りからセンター部までしなり幅が広いおかげか、他社の同フレックスよりややソフトで力みづらいのが魅力です。【6S】は自分にとってハードだと感じている人でも、試す価値はあると思いますよ」(筒康博)
「SIM MAXのような大MOIヘッドとマッチングがいいのか、【6S】で290.8ヤードのド真っ直ぐが出て驚きました。しっかりインパクトで押し込めるというか、メーカーさんが【叩ける】と表現されるのもよく分かりますね。
叩きにいったら普通のシャフトは暴れますけど、他社の【6S】よりもしなり量があるのに暴れが少ない感じがするし、先端剛性が高いはずなのに、高い球できゃりーが大きくなりやすいですね」(石塚昌広)
グラファイトデザイン『G』は、パワー要らずの粘り系。復元は速く、走りも両立
スイング中、終始しなりを感じるので、力みも取れてスイングのバランスがよくなりそう。ツアーAD卒業組にピッタリというか、パワー不足を実感している歴の長いシニアにベストです」(筒康博)
「切り返しで強烈に粘るのに、インパクトで走って強弾道が生み出せる、超ぶっ飛びシャフトです。腕力がない人でもムチのようなしなりとインパクトの走りでヘッドスピードを上げやすい。
終始、ヘッドの重心を感じて遠心力をコントロールして振る、スインガーのためのシャフトというか、プロゴルファーが評価する理由がよく分かります。腕力というか、手で操作するんじゃなく、体とヘッドの位置関係を常に感知して、出力の順番を間違えない人がぶっ飛ばせる軽量シャフトだと感じます」(石塚昌広)
