＜試打スペック＞『ソフトレスポンス ボール』
カラー　　　ホワイト
構造　　　　3ピース
コア　　　　35コンプレッション・ハイスプリングコア
カバー　　　ソフトタフ アイオノマー
ディンプル　U型ディンプルパターン


ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『ソフトレスポンス ボール』のお話です。

安価な価格帯のボールは、通常、宣伝に力を入れないことが普通で、試打をして欲しいという要請もほとんどありません。
しかし、『ソフトレスポンス ボール』は違いました。
本当に自信があるようだ、と感じつつ、安いボールは値段なりに過ぎない、というセオリーもあるので、大きな期待はしていませんでした。

『ソフトレスポンス ボール』をコースに持ち込んで打ってみました。

ビックリしました。
いくつも驚かされたポイントがありました。

まずは、名称に入っているソフトな感触です。
今まで試打したボールの中で、1位か、2位かという感じの強烈なやわらかさです。
それでいて、初速感があり、弾道も高いのです。
やわらかいボールが好きなゴルファーには、『ソフトレスポンス ボール』はオススメです。コレを打っていなければ、やわらかいボールを語れないアイテムです。

打音はやや抑え目の音量で、低めの音質です。
それなのに、パットを含むショートゲームになると、しっかりした高音の打音を出すのです。好みはありますが、いわゆるツアーレベルでは、ショートゲームの高音はマストに近い要件です。単なる安価な価格帯のボールではないと、主張しているようで驚かされました。

そして一番驚いたのが、飛距離性能です。
トップレベルに飛ぶボールです。ドライバーだけではなく、アイアンも飛びます。

飛距離が欲しいゴルファーにオススメします。

やわらかいこともあって、とらえる動きに敏感に反応するボールで、低スピン系の弾道にマッチします。
使用しているドライバーなどと相性が合えば、鬼に金棒になる可能性があります。

スピンも強烈ではありませんが、必要な範囲でちゃんとかかります。
『ソフトレスポンス ボール』は、ツアーボールのようなバランスの良さと、総合力の高さを味わえます。

試打している最中に、姉妹ボールの『ツアーレスポンス ボール』を間違って使っているのかも、と何度か確認をしました。それほど高レベルだったのです。
コストパフォーマンスで比較する以前に、ボールとしての完成度で選ぶボールです。これがツアーボールの平均的な価格のおおよそ半分で買えるとは……　嘘のような本当の話なのです。

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。