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タイトリストの『AVX』ってどんなボール?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2020年7月10日 17時00分

「万能なツアーボールだ!」 by ヴィクトリアゴルフ世田谷店チーフ・佐藤一樹

ヴィクトリアゴルフ世田谷店・佐藤です。タイトリスト『AVX ボール』の印象をお伝えします。

『AVX ボール』は、タイトリストが2020年3月6日に発売したボールです。『AVX ボール』は、米国では二代目。グローバルモデルとしては初代になります。卓越した飛距離性能と極めてソフトな打感が特徴とのことですが、それだけなら、市場のボールは飽和状態で、タイトリストと言えども、戦えないボールになってしまいます。

『AVX』の名称は、『V』は『プロV1』で、『X』は『プロV1x』ということで、その二つのボールに加えたもう一つの選択肢という位置付けだと、説明したほうがわかりやすいと思います。

『AVX ボール』は、ウレタンカバーの3ピースボールで、ツアーボールの要素を満たしています。

世田谷店では、『AVX ボール』は、まだ浸透していない感じです。ボールはご自分で選ぶお客様が多く、やはり、話題になっているボールをお客様は選ぶものです。説明を受けて、初めて『AVX ボール』がタイトリストの新製品だと知るというお客様が多いのです。

『プロV1』や『プロV1x』を使いたいのだけど不安がある、という感じで悩んでいるお客様には、『AVX ボール』が合うと思うのですが、棚にあるのを見てもそれは伝わりません。これから徐々に売れていくボールなのだと、期待をしています。

『AVX ボール』を自分で打ってみました。

良いのです。ボールとして総合力で勝負できる完成度の高さです。タイトリストって凄い、と思いました。

もう一つ感じたのは、パワーヒッターでも、非力なゴルファーでも、ヘッドスピードにかかわらず使えそうだということです。『AVX ボール』は、使える層が広いという意味で、万能な感じです。飛んで、止まって、入るという3つの要素で、それぞれに合格ラインをクリアします。

使っているボールがオーバースペックで悩んでいるゴルファーに、『AVX ボール』をオススメします。ウレタンカバーのツアーボールが、プロ仕様だけではないことを『AVX ボール』は教えてくれます。

個人的に好感触だったのは、スピン量が安定することです。ドライバーでは、しっかりと低スピン。アイアンになるとスピンが増して、アプローチでは必要なスピンがかかる、という感じなのです。

『AVX ボール』を使ってみた結果、飛距離性能よりも、個人的には、スコアメイクがしやすいボールという印象が強くなりました。飛べば良いというゴルファーではなく、スコアにこだわりがあるゴルファーに『AVX ボール』は使って欲しいです。

コメンテータープロフィール

佐藤一樹
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。

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