「イングリッシュは使っているロフトが立ってるんじゃないですか?」(谷口拓也)
「イングリッシュは、元々PINGの選手で、途中キャロウェイにいって、またPINGに戻ってきましたよね。PINGの選手は7.5度とかの低ロフトを使う人もいるから、そういうのが影響しているかもしれないです。やっぱり、スマッシュファクターというのは、インパクト後のボール初速から割り出されている数字なので。ロフトを立てて当てる選手は相対的に高い数字になるはずですよ。
そこは、打ち出し条件しか見ていない計測器の罠でもあるんですよ。ハリス・イングリッシュが高いスマッシュファクターを記録しているからといって、300ヤード先で曲がっていないとも限らない。間違いなく、芯の付近で捉えていないと、それだけの高いスマッシュファクターは出せないはずですが、ロフトや入射角などが関連して、打ち出し時のボール初速だけは高いものを出せている状態だということだと思います」(谷口拓也)
イングリッシュの使用ドライバーのロフトは、昨年のPING『G』は9.5度。そして、谷口拓也プロの指摘通り、打ち出し角も平均9.54度と高い方から数えて143位と低かった。また、キャロウェイ時代の使用ロフトは『ビッグバーサ ALPHA816◆◆』の時はロフト10.5度で、打ち出し角は平均10.38度。つまり、使用ロフトとほぼ同じか下回る打ち出し角で、少しロフトを殺して当てるタイプのプレーヤーだと推察できる。
「ミート率が高い=芯で捉える」だが、曲がらないとは限らない
「飛んでも曲がったら意味がない」
筆者にとっては、実に耳の痛い言葉である。以前の投稿でも書いたように、芯近くで捉えて高いボール初速を出せても、フェース角がバラついて打ち出しがズレるとOB直結でスコアにはならない。もちろん、下手な筆者とPGAツアー選手を比べることなど出来ないのだが、ミート率王であるハリス・イングリッシュにはぜひとも復活を期待したいし、自分と重ね合わせて応援したくなるものである。
重心深度が深く、慣性モーメントの大きい設計からヘッド挙動が安定して、ブレづらいPING。その新作と思しき『G400』を投入したハリス・イングリッシュの今後にこれからも注目していきたい。
Text/Mikiro Nagaoka