PING『G400』を早くも投入した男、ハリス・イングリッシュを知っていますか?
191センチで手足が長く、体格に恵まれたイングリッシュ。アマチュア時代からウェブドットコムツアーで優勝するなどして、鳴り物入りで2012年から参戦。翌年の2013年には「フェデックス・セントジュード・クラシック」でPGAツアー初勝利を飾り、さらに2014年は「OHLクラシックatマヤコバ」で2勝目を挙げるなど、将来を嘱望されていた。
PINGで育ったイングリッシュは、初勝利は『G15ドライバー』、2勝目は『G25ドライバー』を使用していた。その後キャロウェイに移籍、去年PINGに復帰して現在まで勝利に見放されているのだが、ここで、そのミート率王たるデータを見てみよう。
「スマッシュファクターという数字をどこまで信用するかということなんですが、ヘッドスピードが速い人はスマッシュファクターが低く出がちなんです。トラックマンは。事実、ボク自身もヘッドスピード50〜52m/sくらいですが、ボール初速が出ません。球をインパクトでくっつけるタイプはスマッシュファクターが出ないんですよ」(谷口拓也)
つまり、「ドライビングディスタンスが出ない=ヘッドスピードの遅い」トムズよりも、イングリッシュのなし得ていることの方が、価値がありそうである。ツアー20〜30位前後の飛距離を維持しながら、スマッシュファクターがトムズと肩を並べる状態のイングリッシュが真のミート率王と呼べるのかもしれない。