「飛ばすツアーモデルのアイアン!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
ヘッド S35C+タングステン装着
フェース MS300
ロフト #5/24° #6/27° #7/30° #8/34° #9/38° #10/43° #11/48
シャフト VIZARD TR20-65 (S)
長さ 37.0インチ(7番)
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『TR20-P アイアン』のお話です。
ホンマの新しいブランド『TR20』ですが、TRは「Tour Release」の略とのこと。ツアーで戦えるクラブということです。『TR20-P アイアン』は、二つあるアイアンのやさしいほうになります。
構えてみると、グッと気持ちが上がるアイアンです。『TR20-P アイアン』のアドレスビューは、ヘッドが小さく、シンプルで、癖がないのです。上級者の好みを知り尽くしているホンマらしさが炸裂しています。お見事です。
打音は、控えめな音量です。この辺りも、ホンマらしいのかもしれません。金属っぽくない低音質な打音は、柔らかいと感じるゴルファーもいると思います。打ち応えは、けっこう弾き感があります。これは面白かったです。音ではやわらかさを演出して、感触では逆に弾き感を伝えるのは、これからのスタンダードになるのかもしれません。
『TR20-P アイアン』は、弾道が高めです。飛距離は、ロフト通りです。ボールはグリーンで落ちたところに止まります。スタンダードなロフトよりも、1番手分ピッタリ飛びます。へッドスピードが速めのゴルファーにオススメします。元々飛ぶゴルファーが、1番手アップで十分だと考えて使うアイアンです。
番手間が4度刻みなのです。4度刻みだと、それなりのヘッドスピードのゴルファーでなければ、10ヤード刻みになりません。
飛ばすツアーモデルのアイアンとして『TR20-P アイアン』は、一つの答えなのだと思いました。2番手アップの飛ぶアイアンではなく、1番手アップ程度のほうが、アイアンの機能として無理をしていないという証明になるクラブです。
攻めるためのアイアンが欲しいゴルファーに、打って欲しいです。
コメンテータープロフィール
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。