ブリヂストンスポーツの『TOUR B XS』ってどんなボール？

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説！

配信日時：2020年4月10日 17時00分

ギア

「『TOUR B XS ボール』はゴルファーに幸福を伝える！」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『TOUR B XS ボール』のお話です。

＜試打スペック＞
構　　　造／3ピース
コ　　　ア／大型ハイドロコア
カ　バ　ー／次世代リアクティブ・ウレタンカバー
ディンプル／330（シームレス330デュアルディンプル）
カ　ラ　ー／ホワイト、パールホワイト、イエロー、ホワイト・コーポレートカラー

初代の『TOUR B XS ボール』は、タイガー・ウッズに愛された『TOUR B 330XS ボール』と、ほとんど中身を変えずに発売されたものです。大きな変更をしないで欲しいというタイガーの要望に、ブリヂストンスポーツが応えたからなのだという話でした。

4年間にわたって、トッププロが使い続けるという性能の高さは注目に値しますが、こだわりが強いトッププロを納得させたモデルチェンジを経て、市場投入された新しい『TOUR B XS ボール』は、高性能であることを宿命づけられたボールなのです。

僕の使用球は『TOUR B X ボール』です。初代の『TOUR B XS ボール』もテストしましたが、明らかに飛距離性能で劣ったことが、使用球にならなかった原因でした。

新しい『TOUR B XS ボール』を実際にコースに持ち込んでプレーしてみて、本当に驚きました。まず、最初の一発目からハッキリわかったのは、飛距離性能の向上です。ドライバーで約10ヤード、ミドルアイアンで約3ヤード、キャリーが違います。ルール違反にならないようにしながら、全てのメーカーは究極までボールは作り込んでいますので、ほんの少しではあるにせよ、飛距離アップさせるのは並大抵のことではありません。初代の『TOUR B X ボール』とほぼ同じ飛距離になりました。

打音の音量は少し控えめで、高めの音質でありながら、濡れています。これが打ち応えをソフトにしています。小さすぎず、大きすぎず、クリアな高音質でありつつ、響かせないという打音の絶妙なチューニングは、ブリヂストンスポーツのボールの真骨頂です。

『TOUR B XS ボール』で、更に驚いたのが、弾道が美しいことです。飛んでいく球筋が美しい軌跡を残すので、打つたびに、自分が上手くなったような気分の良さを味わえます。もちろん、スピンは高レベルにかかりますので、止まります。

ちょうど試打ラウンドが混雑していた時期だったこともあって、短い期間に『TOUR B XS ボール』を使って、のべで、8ラウンドしました。本当に良いボールです。何も我慢しないで良いのです。ラウンドしていて快感でした。

万能なボールを安心して味わいたいゴルファーには『TOUR B XS ボール』をオススメします。ヘッドスピードが遅い女性ゴルファーでも、十分に機能を引き出せます

タイガーを例に出すまでもなく、ヘッドスピードが速いゴルファーが使うと『TOUR B XS ボール』は本領を発揮します。コントロール性能の高さは、ゴルファーのレベルが上がるほどに『TOUR B XS ボール』の魅力として際立つのだと思われます。

『TOUR B XS ボール』は、ゴルファーを幸せにするボールです。

当たり前を積み重ねられることが、幸せなのだと、『TOUR B XS ボール』は教えてくれます。