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テーラーメイドの『SIM ドライバー』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2020年2月28日 17時00分

「特別な打感で満足できるドライバー!」 by ヴィクトリアゴルフ世田谷店チーフ・佐藤一樹

ヴィクトリアゴルフ世田谷店・佐藤です。テーラーメイド『SIM ドライバー』の印象をお伝えします。

『SIM ドライバー』は、テーラーメイドが『M』ブランドを廃止して、新しく作った『SIM』ブランドのフラッグシップモデルのドライバーで、2020年2月7日に発売されました。「Shape in Motion」の略が、『SIM』になるということで、超低重心と飛距離を生むテクノロジー満載のフェースに加えて、空力効率をアップして、ヘッドスピードが上がるという商品説明になります。

『SIM ドライバー』は、二種類出るドライバーの上位機種になります。『M5』と『M6』の資産を受け継いでいることは、見た目でもわかります。カーボンクラウン。ソールも大部分がカーボン。アドレスビューも、見慣れた『M』シリーズです。

捻れたフェースでミスヒットをナイスショットに変える「ツイストフェース」、フェースの反発性能をルール上最大限にチューニングした「スピードインジェクション」、ダウンスイングのスピードアップを可能にする「イナーシャジェネレーター」が、空力効率と高慣性モーメントを両立しています。これらのテクノロジーで、「速くて、やさしい」ヘッドが誕生しました。

『SIM ドライバー』には、『M5』と同様に「スライディングウェイト」と「ロフトスリーブ」が搭載されています。ゴルファーに合わせた最適な弾道を可能にするわけです。

さて、世田谷店のお客様の『SIM ドライバー』の反応は、予約販売は大盛況という感じではありませんでした。新しい『SIM』というブランドが浸透しないからではなく、テーラーメイドのファンのお客様は、発売してからが勝負という感じなのです。元々買い換えると決めていたお客様にリードされて、徐々に売れていくと思われます。

『SIM ドライバー』を打ってみた印象は、まずは「打感が最高!」です。ボールを潰す感触が強烈です。自分は『M5 ドライバー』を使っているので、かなり期待をもしていましたが、良い意味で裏切られました。この打感だけで、購入する意味があるというぐらい良いです。ただし、この感覚は試打ブースでは数字では出ないので、ご注意ください。

試打ブースで『SIM ドライバー』の特徴がハッキリわかることもあります。飛ぶのです。初速が出ます。10.5度のロフトと、9度のロフトがありますが、明らかに9度のほうが初速が出ます。

『SIM ドライバー』は、ドライバーを飛ばしたいゴルファーにオススメします。ただし、ある程度のヘッドスピードが必要になります。残念ですが、非力なゴルファーには『SIM ドライバー』はオススメできないのです。

『SIM ドライバー』は、通なゴルファーを満足させるドライバーです。飛ぶドライバーとして、たくさんの伝説を作る予感をさせるドライバーです。

コメンテータープロフィール

佐藤一樹
目の肥えたお客様が多いヴィクトリアゴルフ世田谷店でチーフを務める。

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