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石川遼の経緯に見る“ドライバーシャフト重量”の選び方

text by kazuhiro koyama

配信日時:2016年8月18日 12時00分

ドライバーの重量は、セッティング全体の基準となる

昨年はドライバーに合わせてアイアンシャフトの重量も上げていた石川。復帰戦ではアイアンも70g台に合わせて再調整してきたはず(撮影・米山聡明)

昨年はドライバーに合わせてアイアンシャフトの重量も上げていた石川。復帰戦ではアイアンも70g台に合わせて再調整してきたはず(撮影・米山聡明)

 ドライバーのシャフト重量が大切な理由のひとつが、それでクラブの総重量が概ね決まってしまうためだ。現在のチタンドライバーのヘッドは、190g弱〜200g強くらいが一般的で、大きな差はない。グリップは、最近でこそ様々な重量のグリップが増えてきたが、主流は50g前後のグリップだ。

 それに比べると、シャフトの重量はかなり幅広い。国内では人気NO.1のドライバー「ゼクシオナイン」の純正シャフトは40g台だが、カスタムシャフトでは、60g〜70g台が主流で、ハードヒッターならそれ以上の重量を選択することが出来る。シャフトだけで、20〜30gの重量差ができるわけだ。

 ご存知のように、ゴルフクラブはドライバーが一番軽く、徐々に番手が短くなるにつれて重くなっていく。重くすることで、どのクラブも、ある程度同じフィーリングでスイングできるようになる。つまりドライバーの重量は他のクラブの重量の基準にもなるのだ。

 シャフト重量は、シャフトの長さとも関係する。例えば、60g台を使っている人が1インチ長めにするなら、その分、シャフトは軽めの50g台にするといった具合に、長さにあった重量を選ぶことが大切だ。自分にとって振りやすい長さとそれに合う重量が必要というわけだ。

 カスタムシャフトでもっとも使用されることの多い、60g台シャフトなら、アイアンは100g前後の重量を持つ「NS PRO 950GH」や「NS PRO モーダス3 120」あたりが合いそうだ。最終的には、シャフトの挙動やヘッドスピードなどを勘案して、振りやすいものを選びたい。

 石川遼が使用した90g台のドライバーシャフトは、同じように振りやすいアイアンシャフトがほとんど存在しないだろう。アマチュアであれば、振りやすいもので重量を揃えると、圧倒的にスイングは安定するし、飛距離が伸びる可能性もある。ドライバーが苦手な人は、自身のクラブの重さと長さを見なおしてみてはどうだろうか。

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