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112年ぶりの五輪ゴルフ競技、リオの地にて、日本人選手かく戦えり

text by kazuhiro koyama

配信日時:2016年8月16日 17時00分

112年ぶりのゴルフ競技を戦った片山晋呉と池田勇太、結果はふるわずも大きな経験となった
112年ぶりのゴルフ競技を戦った片山晋呉と池田勇太、結果はふるわずも大きな経験となった

初の大舞台に挑んだ池田勇太と片山晋呉

 リオデジャネイロ五輪では、1904年セントルイス大会以来、112年ぶりのゴルフ競技が開催された。今回のために、リオではゴルフコースを新設。大会後は、パプリックコースとして一般に開放されることが決まっているという。

 このリオのオリンピックコースの設計者は、世界でも有数のコースデザイナーであるギル・ハンス。日本では、国内屈指の名門コースである東京ゴルフ倶楽部のグリーン改修を行ったことでも知られている。来日した際、ハンスは「グリーン上でプレーヤーにいかに錯覚させるかが設計者の技術」と語ったという。今回のオリンピックGCでも、強い傾斜のグリーンと難度の高いバンカーを巧みに配置したグリーン周りの形状は、平坦な敷地に、景観の変化の妙を加えていた。

 世界ランキング上位者の出場辞退が話題になったが、フタを開けてみればチケットの売れ行きも好調で大いに盛り上がった。優勝はジャスティン・ローズ。英国リンクス育ちのローズだけに、今回のオリンピックGCとは相性が良かったのかもしれない。優勝争いを演じたヘンリック・ステンソンをはじめ、上位にはマット・クーチャー、セルヒオ・ガルシア、バッバ・ワトソンとビッグネームが並んだ。やはり、オリンピックというビッグタイトルは選手にとっては魅力だろう。結果としては、メジャー大会に匹敵する実力者同士の戦いになったと思う。

 その意味では、日本代表の二人、池田勇太と片山晋呉の二人が振るわなかったのは無理もないかもしれない。二人とも、世界ランキングでは100位前後。代表に決まってからの日程もタイトで、リオへのチケットを確保するのも苦労していたという。他国の選手も条件は変わらないとはいえ、十分な準備はなかなか難しかったのではないだろうか。

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