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どんな距離からでもどんなライからでもグリーンを狙える! 10代目のパワートルネード、『UFO』飛来!

text by Kazuhiro Koyama

配信日時:2019年9月14日 00時00分

苦手のフェアウェイバンカーが簡単になるお助け機能

筆者も10代目となる『UFO』の性能を確かめるべく、コースでの試打を行った。やはり、クラブの真価はプレーしてみないとわからない。

構えてみると、一般的なユーティリティの形状に新たに装着したかのような【ユニバーサルウイング】がやはり目を引く。後方に張り出したこのウイングによって、ヘッドは三角形にも見える。『UFO』は重心深度をより深くするため、【ユニバーサルウイング】部分は、全てボディ素材と同じ金属が詰まっているという。これによって、非常に大きな慣性モーメントを実現している(※「#55」で約3000g・cm2)。
異形ヘッドながら、構えづらさを感じさせない

異形ヘッドながら、構えづらさを感じさせない

しかし、実際にクラブを打ってみると、後方部のウイングに極端な重さを感じなかった。現代のクラブは、機能を追求するあまり、局所的にウェイトの重さを感じるクラブも少なくないが、『UFO』はヘッドの挙動が自然で、振りやすさを感じる。

重心角を大きくし、ボールのつかまりを良くする設計だが、かと言ってヘッドがグルンと回ってつかまりすぎるような動きはしない。安定したヘッド挙動を感じる。これはチップ径を太くし、先端部の剛性を上げたという【ファルコンシャフト】の効果もあるだろう。
つかまるがつかまり過ぎない、安定した挙動のヘッド

つかまるがつかまり過ぎない、安定した挙動のヘッド

試しにドロー、フェードと打ち分けてみたが、ナチュラルに曲げることが出来る。やさしいユーティリティに仕上げながら、操作性を失っていないところがいい。どの番手も違和感なく同じように構えることが出来、ボールが上がってくれそうな雰囲気がある。いかにも重心が低そうな形状は、ゴルファーに安心感をもたらしてくれそうだ。

ショート番手の「#77」、「#88」、「#99」も秀逸だ。ロフト角はそれぞれ30度、34度、38度とショートアイアン相当。重心が深いため、このロフト角以上にボールが高く上がり、スピンでグリーンに止めることが出来る。体感で言えば、2番手分短いクラブで打っているような高さだ。狭く小さな砲台グリーンなどでもキャリーでピンを狙えるだろう。

ソール全体に丸みを付けつつ、ソール中央部やリーディングエッジにさらに丸みをつけた【オペレートソール】は、芝に刺さりにくく、抜けの良さが特徴だという。フェアウェイバンカーでも打ってみたが、砂をもろともせず、高々と上がるボールになった。これならアゴの高いバンカーも苦にならないだろう。

フェアウェイバンカーでは、ダフリは厳禁というのがセオリーだが、『UFO』は多少手前から入っても、砂を滑って軽やかにボールを拾ってくれる。これなら自信を持って脱出出来るので、バンカーを苦手にしているゴルファーには嬉しいお助け機能だ。

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