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不調から一転、今季2勝目のマット・クーチャーはなぜ強い?

text by Kazuhiro Koyama

配信日時:2019年1月18日 17時45分

ボールを変更して、際立った強さを見せた

2010年にPGAツアー年間賞金王を獲得したクーチャー。あの強さが戻ってきた(写真・GettyImages)

2010年にPGAツアー年間賞金王を獲得したクーチャー。あの強さが戻ってきた(写真・GettyImages)


マット・クーチャーは、193センチという長身ながら、飛距離はツアーで下から数えたほうが早い、いわゆる飛ばないプレーヤーだ。ツアー屈指の飛ばし屋であるダスティン・ジョンソンと同じくらいの身長なので、パワーの面では物足りなさがあるのは否めない。

したがって、コースマネージメントとショートゲームの上手さで勝負するのがクーチャーのプレースタイルだ。ツアー通算9勝、過去賞金王にもなった実績は、卓越したボールコントロールとアプローチの上手さによるものだ。ブリヂストン契約プロとしても知られる彼だが、愛用していたボールはより軟らかくスピン性能の高い『TOUR B XS』。タイガー・ウッズの使用球としても知られており、日本でもトップアマを中心に使用者が増えているボールだ。
スピン性能に定評のある『TOUR B XS』から、より飛距離性能の高い『TOUR B X』にスイッチ(写真・GettyImages

スピン性能に定評のある『TOUR B XS』から、より飛距離性能の高い『TOUR B X』にスイッチ(写真・GettyImages

ブリヂストンのスタッフによれば、クーチャーは短い距離やラフからのスピン性能を特に重視するという。アプローチでボールをコントロールし、スピンで止めるために、『TOUR B XS』の性能を非常に評価しているという。

しかし、以前のコラム「マット・クーチャー 4年半ぶりの優勝の裏に使用ボールの変更あり」ですでに紹介したように、「マヤコバ・ゴルフクラシック」での優勝の際、クーチャーが選んだのは、よりしっかりした打感の『TOUR B X』だった。「マヤコバ」のときには試験的に使用し、今後は未定ということだったが、最終的に『TOUR B X』が定着したということだろう。

クーチャー自身は『TOUR B XS』から『TOUR B X』に変更した理由について、「アプローチスピンの高い性能がありながら、ロングショットでは逆にスピンを抑えることが出来、『TOUR B JGR』ドライバーとの組み合せで初速も出て、飛距離が伸びている」とコメントしている。強い風が吹くワイアラエCCで驚異的なショットアキュラシーを見せた理由の一端はこのあたりにもありそうだ。

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