3人 「えっ、両方ともスゲーつかまる……」
―― ボスッ、パキィ、バシッ、パキィ、ボスッ ――
PCM筒康博(以下、筒) 「………。(フックばっかりじゃん!)長岡さん、けっこう左に巻いてますし、シャフトがしなり過ぎて見えますけど? 長岡さんにはアンダースペック過ぎるんじゃない?(ギヒヒ)」
PCM編集長(以下、P編) 「何してるんだよ、長岡! 相変わらずの汚い球だなぁ…。ミズノ自信の力作なのに、余計な馬鹿力を使いすぎだってば。君がリキんでどうするの? あ、練習不足の言い訳は聞かないからな!」
筆者 「………。(お、おかしいなぁ…)なんか、めちゃつまかっちゃいます…(泣)これ、いい顔で叩きたくなったんですけど、スゲーつかまるんですって! お二人も打ってみてくださいよ!」
―― パキィ、バシッ、パキィ、バシッ✕2 ――
筆者 「ほらぁ〜。ボクほど酷くはないですけど、けっこう2人ともいつもよりフックが多くない?」
―― パキィ、バシッ、パキィ、バシッ✕3 ――
P編 「あれ? こっちもつかまるけど、打ち出し角が高くて上に上がる分、フックというかドローボールになるね。形状の印象もあると思うけど、すごくラクだし素直な球が出るね。それに、『Model-E』の方がスピン量も少なくて、高打ち出し・低スピンになるね」
筒 「同感です。でも、村田さん、やっぱり両方ともつかまりますよ。まったくスライス系の球が出ませんもん! どうして両方ともこんなにつかまる設計にしたのか、気になるところです。特に、ボクとしては純正シャフトのしなり量が多く、先が走る感じがつかまりを余計に高めている感じがしますね。それに重心距離も短いんでしたっけ?」
ミズノ賀屋さん 「投影面積大の1Wは重心距離が長く、右のミスに泣く人は非常に多い」
筆者 「う〜ん、でも、ボクも日本人なんですが、ちょっとつかまり過ぎちゃいますね…。【βチタンで強烈に弾く】だけに、めちゃくちゃもったいないなぁ……。デザインがすごくアスリートライクでかっこいいし、ボクが使うべきクラブのはずなのに、つかまり過ぎるのは困ります……」
ミズノ賀屋さん 「ヘッドスピード47m/s以上の長岡さんには、純正シャフトではつかまり過ぎるかもしれません。でも、我々の市場調査では、一般アマチュアゴルファーの声として、【重心距離が長く、重心深度も深い高MOIヘッドはつかまりづらい】という大きな傾向が取れています。海外メーカーのドライバーが特にそれに当てはまるのですが、ヘッド重量が重く、重心距離も重心深度も大きいドライバーだと、【インパクトで返しきれない】という声が非常に多いんですよ」
筒 「長岡さん、これは本当ですよ。ボクもアマチュアの試打会でよく聞きます。流行りの海外メーカーの最新クラブを買ってみたけど、つかまらないと言う年配の方はかなり居ますから。みんながみんな、長岡さんみたいな特殊な馬鹿力を持つ日本人だと思わないでくださいね!」
筆者 「いやいや、ボクはどこにでもいる、至って普通の日本人ですけど…」
P編 「どこが普通だよ! 中身がテロリストな上に、背は低いが、力士のような体格じゃないか! 力任せの豚野郎で、君には日本人としての品性も欠けている」
ミズノ賀屋さん&筆者 「………。(そこまで言わなくても…)」
筒 「当たり負けないって素敵」
筆者 「ボクが前に購入した米国仕様の『GBB EPICサブゼロ』はそれが酷くて…。右にすっ飛んじゃうんですよ。そのかわり、左には一切飛ばないけども…。(自宅倉庫で眠っている)確かにボクもトゥ寄りの打点が多いんだよなぁ…。テーラー『M3 460』にしてから、それが【ツイストフェース】の効果か、少し収まりました。賀屋さん、御社はここ数年かなりフィッティングに注力していますし、アマチュアの打点データを膨大に収集していると思うのですが、トゥとヒールではどちらの打点が多いんですか?」
ミズノ賀屋さん 「トゥ側も多ければ、ヒール側も多いですね」
P編 「それで? 長岡、今日はトゥとヒールのどちらの打点が多いの?」
筆者 「いま打っていて、左に巻いた球は、ほとんどトゥに外してますね」
筒 「はい、売れます!!(キリッ)絶対にすべりませんから。ボクが言うのもなんですが…」
筆者 「なんでいきなりそんなこと断定できるんですか! 理由を説明してくださいってば!」