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宮里藍、渡邉彩香が「旧モデル・クリーク」を使う理由とは?

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年5月25日 18時00分

ロフト角多めを選択する、現代のツアープロ

 その理由を解く鍵が、2012年に発売されたテーラーメイドのフェアウェイウッド、『ROCKETBALLZ(ロケットボールズ)』にあるのではないだろうか。現在では、完全に定番となったソールの“溝”(「スピードポケット」)を採用し、ツアープロが大きく飛距離を伸ばしたことをきっかけに大ヒットしたモデルだ。『ROCKETBALLZ』以降、次の年に発売された“300ヤードスプーン”こと、キャロウェイの『X HOT FW』をはじめとした、大きな飛距離を売り物にするフェアウェイウッドが飛躍的に増えた。

 こうした、飛びのフェアウェイウッドの特徴の一つが、低スピン性能が非常に高いことだ。かつてのクラブと比べると、場合によっては実に1000回転/分以上も軽減するケースがある。スピン量が減れば、弾道は棒球になり、吹け上がらず、キャリーもランも稼ぐことが出来る。

 20年前のツアープロは、12度から14度くらいの3番ウッドを使っていた。ロフト角が小さいとミスの幅は大きくなるのだが、それを使ってでも吹け上がりを嫌い、スピン量を減らしたかったのだ。今は、そんな低ロフトのスプーンを使う選手はほとんどいない。

 世界のパワーヒッターを見てみると、ローリー・マキロイは13.5度だが、これはむしろ例外。ジェイソン・デイは15度、セルヒオ・ガルシアやダスティン・ジョンソンは、17度と大きめロフトの3番ウッドを使用している。現代の低スピンフェアウェイウッドは、ロフト角を大きめにして、高弾道低スピンで飛ばすのが主流なのだ。

 とはいえ、ここで問題となるのが、飛ばしに有利な低スピン弾道が、グリーン上では止まりにくいということだ。グリーン手前の花道に落ちても、グリーン奥まで行ってしまうほどランが出ることもある。トーナメントのセッティングであれば、なおさら止まりにくいだろう。

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