ロフト角多めを選択する、現代のツアープロ
こうした、飛びのフェアウェイウッドの特徴の一つが、低スピン性能が非常に高いことだ。かつてのクラブと比べると、場合によっては実に1000回転/分以上も軽減するケースがある。スピン量が減れば、弾道は棒球になり、吹け上がらず、キャリーもランも稼ぐことが出来る。
20年前のツアープロは、12度から14度くらいの3番ウッドを使っていた。ロフト角が小さいとミスの幅は大きくなるのだが、それを使ってでも吹け上がりを嫌い、スピン量を減らしたかったのだ。今は、そんな低ロフトのスプーンを使う選手はほとんどいない。
世界のパワーヒッターを見てみると、ローリー・マキロイは13.5度だが、これはむしろ例外。ジェイソン・デイは15度、セルヒオ・ガルシアやダスティン・ジョンソンは、17度と大きめロフトの3番ウッドを使用している。現代の低スピンフェアウェイウッドは、ロフト角を大きめにして、高弾道低スピンで飛ばすのが主流なのだ。
とはいえ、ここで問題となるのが、飛ばしに有利な低スピン弾道が、グリーン上では止まりにくいということだ。グリーン手前の花道に落ちても、グリーン奥まで行ってしまうほどランが出ることもある。トーナメントのセッティングであれば、なおさら止まりにくいだろう。