ツノ型マレット『LAS VEGAS』をテストした、稲森佑貴とキム・ヒョンソン「硬すぎない」
#7(ツノ型マレット)のような形をした『LAS VEGAS』をテストしていたのは稲森佑貴だ。現在は、『オー・ワークス』のマイクロヒンジインサートを使用中だが、「硬めの打感が好き」だと言い、「打感的に、硬さの中にも柔らかさがある感じで好きだし、安心して打てますね。ボクは音ではなく、打感を重視するので」とのこと。
また、同じ『LAS VEGAS』をテストしたキム・ヒョンソンも「少し今使っているインサートのものよりも硬くは感じて出球も速い感じがしますが、使えない硬さではないです。慣れは必要ですが、ミルドパターであっても硬すぎません」と語る。
ヒョンソンは、#7のツノ型が好きで、今使っているウレタンインサートは『ブラックシリーズix』に採用されていた、『ホワイトホット』よりも少し硬めのタイプ。『オデッセイ トゥーロン』はミルドパターでありながら、インサートパターユーザーでも、替えられない硬さではないと言う。あくまでも、感覚の鋭いツアープロの感想ではあるが……。
プロ担当・中島氏 「6機種の中で人気はショートスラントマレットの『ATLANTA』です」
「すごく反応が良かったのは、星野陸也くんです。彼はいま『ホワイト・ライズix』インサートのマレット型を使っていますが、ショートスラントネックのマレット型『ATLANTA』の方が、ヘッドの動きが分かりやすいとかなり気に入って持っていってくれました。
あと、池村寛世くんも『ATLANTA』をすごく気に入ってました。いの一番に使うとしたら彼かもしれませんね。やはり、背景にあるのは、この6機種の中で一番『ATLANTA』がマレット型に近いじゃないですか。それに、流行りのショートスラントネックがいまツアープロの中でも増えてきていますから。セルヒオ・ガルシアもこの『ATLANTA』で勝っていますし、この形状に注目が集まるのも分かる気がします」(プロ担当・中島氏)
⇒セルヒオ・ガルシア欧州圧勝の手に、オデッセイトゥーロン『アトランタ』あり!
ブレードも2種で【バッキバキ+硬すぎない打感】こりゃ、キャメロンキラーか…
なぜなら、前回発見した『SAN PROTO』のフェースには、今回のようなテクスチャーは無かったのである。ところが、今回オデッセイ一団が手にしていた『SAN PROTO』と同形状のクランクネックネックブレードには、丸みを帯びた『AUSTIN』と、バッキバキにシャープな『SAN DIEGO』の2機種がある上、そのどちらのフェースにも【ディープ・ダイヤモンドミル・フェース】が存在していた。
【1】6機種あり、すべてミルドでバッキバキ
【2】全てのフェースに順回転テクスチャー有り
【3】キャメロンより音が小さく打感柔らか
【4】だから樹脂インサート使用者も移行可能
この情報が確かだとするならば、確実にスコッティ・キャメロンキラーとなりそうな予感が……。「ミルドパターは、カッコいいけど打感が硬い」「樹脂インサートはソフトでやさしいけど、ミルドパターは繊細で難しい」そんな漠然とした従来のステンレス削り出しパターに対するイメージを、『オデッセイ トゥーロン』は【ディープ・ダイヤモンドミル・フェース】で払拭した可能性を感じるのだ。
最後に、Mr.オデッセイこと、オースティ・ローリンソンの自信の言葉を紹介する。
はたして、スコッティ・キャメロンとの違いは、ツアープロだからこそ分かる違いなのか?それとも、我々アマチュアゴルファーにも音の違いは感じ取れるのか? この辺りがカギになりそうな気がする……。(まだ隠された情報があるかもしれないので、引き続き、追いかけます!)
Text/Mikiro Nagaoka