スコアメイクを左右するセカンドショット。その精度を支えているのが、女子プロたちがこだわって使用するアイアンだ。今回は、米ツアーで勝利を挙げた岩井明愛と岩井千怜が使用するモデルをレポートする。
【岩井千怜】
6I:ヨネックス EZONE GT(23度/レクシスカイザ i 8S)
5I~PW:ヨネックス EZONE CB511フォージド(レクシスカイザ i 8S)※2022年発売
軟鉄の5番アイアンの上に、UT代わりとして飛び系の6番アイアンを採用している。「『EZONE CB511フォージド』は、構えたときの顔がいいですね」と千怜は語る。「軟らかい打感とソールの抜けなど、総合的にボールがコントロールしやすく、タテ距離が合わせやすい点を評価しています。ソールの当たり方が非常にいいと千怜プロは言っています」(ヨネックスツアーレップ)。
また、「『EZONE GT』の6番はロングアイアンなのに、打ち出しから高く上がってくれるので助かります」と千怜は絶賛する。
【岩井明愛】
6I:ヨネックス EZONE GT(レクシスカイザ i 8S)
5I~PW:ヨネックス EZONE CB511フォージド(N.S.PRO 950GH neo S)※2022年発売
千怜同様、軟鉄の5番アイアンの上にUT代わりとして飛び系の6番アイアンを採用している。
「操作性が高くソール幅が狭い『CB511フォージド』は、高い球や低い球を打ち分けやすいと思います。ソール幅が狭く、後ろ側が削られているほうが、上から球をつぶして打つときに吹け上がりにくい。シャープですっきりした顔ながら、ややグースネックで、つかまるイメージが持てるようです」(ヨネックスツアーレップ)
2人の違いは、使用するアイアンシャフトにある。
「明愛プロは『N.S.PRO 950GH neo S』を採用しています。しっかりしたモデルなので、ヘッドを上から入れられない選手だと、長い番手では球が上がりにくいかもしれません。一方、千怜プロの『レクシスカイザ i 8S』はカーボンシャフトですが、ピーンと張るような中調子で球が上がりやすい。また、ヘッドが暴れずラインが出しやすいですね」(ヨネックスツアーレップ)
ドローヒッターの明愛と、フェードヒッターの千怜。そのクラブチョイスの違いは、シャフトに表れていた。
◇ ◇ ◇
女子プロの使用アイアンを調査。関連記事『西郷、山下、佐久間、原、河本、岩井姉妹ら女子プロがが愛用する軟鉄アイアンとは?【26名のモデル調査】』で詳細をチェックできる。
