ケビン・バーンズブランドから日本限定モデル『704T』『703F』が登場

PGAツアーにこんな逸話がある。

ノーザン・トラスト・オープン（リビエラカントリークラブ）の前身にあたるニッサンオープン。その1996年大会で“リビエラの奇跡”が起きた。

あるプレーヤーがスタート直前に愛用のパターを盗まれたことに気づき、失意の中にいた彼はテスト用として渡されていた無名のパターをロッカーから取り出してラウンド。すると、このパターがことごとく彼の窮地を救い、大混戦を1打差で逃げ切って2年ぶりの優勝を遂げた。オールドファンには懐かしいクレイグ・スタドラー（米国）だった。

スタドラーを助けたパターはケビン・バーンズ“9304”。ケビン・バーンズといえば1989年に米国カリフォルニア州で設立されたブランドで、このスタドラーとともに有名になったといえるだろう。

この出来事で巻き起こったケビン・バーンズ旋風は日本にも渡り、1990年代には日本市場を席巻。男子ツアー使用率ナンバーワンの座にも君臨した。1998年には日米ツアー同一週、同一モデルによる同時優勝を果たし、メジャータイトル獲得など多くの話題を提供した。

2015年には100本限定モデルを発売し、日本マーケットに復活。そして今年、そのケビン・バーンズから画期的なシステムを搭載した新製品が登場した。

今回の日本限定モデル『704T』『703F』はヘッドとネックの取り外しが可能な新しいスタイルで、ヘッド2タイプ、ネック4タイプ、ウエートセット3タイプで構成。さらに、ネック4タイプそれぞれに68度から73度のライ角が設定され、ユーザーの要望に合わせ製作するか、もしくはフィッティング後に作るという。

素材はジャーマンステンレスを採用。フェースは打球面のミルドラインを深くし、よりマイルドで柔らかな打感に仕上げている。また、高級感あふれるゴールドフィニッシュは特殊な焼き上げによるもので、他社ではあまり見ない特徴的なカラーだ。

ヘッド、ネックの素材はジャーマンステンレス、ウエートはタングステンで、自社工場にて製造。価格はすべてオープン（参考：1本 30万円）。

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