⇒ 【ミズノ発表会レポ1】新たな軟鉄鍛造モデル「ミズノプロ」アイアン
ケプカがこのアイアンを使用するようになったのには理由がある。契約先のナイキがクラブ撤退を決定したため、使用するアイアンがなくなってしまった中、アメリカのミズノ担当者が声をかけて本人もその性能に惚れこんで使用に至った。このアイアンを使用して、全米オープン覇者という偉業を達成したのだ。
「JPX」といえば、日本ではアベレージ向けモデルとして知られるが、こちらのモデルはツアーモデルとして発売されている模様。ミズノのアメリカHPを見ると、「MP」シリーズと同じ軟鉄鍛造素材を使用していることがわかる。「S25CM/1025E」を採用しており、「S25C(1025)」は炭素含有量が0.25%という意味だが、ミズノは独自に素材をさらに厳選。リンやイオウなどの不純物をJIS規格の約50%に抑えたものだけを採用しているのだ。さらにミズノ独自の軟鉄の鍛流線を途切れさせないネックと一体成型することで、フェースに球が乗るというツアープロが好む極上の打感を実現させている。
ツアーモデルといえど、ハーフキャビティ形状をしており、小型ヘッドでもある程度のミスヒットの強さと上がりやすさは確保している。打感、操作性、やさしさと3拍子揃ったアイアンにケプカは絶対の信頼を置いて使用している。その日本発モデルを使って、ケプカがメジャー2勝目を飾れるのかに注目したい。
