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【記者の目】全英オープン出場の世界トップ5の使用ドライバーの重心位置は?

【記者の目】全英オープン出場の世界トップ5の使用ドライバーの重心位置は?

配信日時:2017年7月19日 09時42分

「M1 460 」(17年)モデルを使用するダスティン・ジョンソン
「M1 460 」(17年)モデルを使用するダスティン・ジョンソン (撮影:GettyImages)
 全英オープンがもうすぐ開幕するが、アルバネットでは世界ランク5位までのトッププロたちが使用するドライバーについて調べてみた。化け物のような飛距離でコースを攻めるトッププロたちの使用ギアを紹介していきたい。

【世界ランク1位】ダスティン・ジョンション
  1W:テーラーメイド M1 460 ドライバー(17年)(10.5°、スピーダーエボリューション2.0ツアースペック661X)
 
 【M1 460(17年)重心データ】●重心高さ33.9mm(低め)●重心深度34.1mm(普通)●重心角21度(小さめ)●重心距離37.5mm(長め)
 
 ヘッドは低重心でも重心深度は標準的な数値。低スピンで打ちやすいが、球の上がりやすさも標準的だ。注目は小さめの重心角でつかまりが控えめということ。引っかけを恐れずに振れるうえ、長めの重心距離でミスヒットにも強い設計。使用シャフトは先端が硬い設計のため、つかまりすぎを抑えて打てる。
⇒テーラーメイド M1 460 ドライバー(17年)の詳細スペックはこちら


【世界ランク2位】松山英樹
 1W:キャロウェイ グレートビッグバーサ ドライバー(15年)(9.5°、Tour AD DI -8TX)
 
 【GBB(15年)重心データ】●重心高さ37.2mm(やや高め)●重心深度37.2mm(やや深め)●重心角26.5度(普通)●重心距離36mm(短め)
 
 ヘッドは重心高さがやや高めなのが特徴。最近の低スピンヘッドとは相反しており、最適スピンで飛ばせるのが特徴。キャリーでショットを計算したいため、愛用していると思われる。重心角は26.5度で標準的、重心距離は36mmでやや短めと操作性もある程度あり、球筋は打ち分けやすい。シャフトは先端が硬くやや手元が軟らかめのモデルで、彼のゆったりリズムに合いやすい。
⇒キャロウェイ グレートビッグバーサ ドライバー(15年)の詳細スペックはこちら


【世界ランク3位】ジョーダン・スピース
 1W: タイトリスト915D2 ドライバー(15年) (9.5°、アルディラNV 2KVブルー60・TX)
 
 【タイトリスト915D2(15年)重心データ】●重心高さ27.6mm(やや低め)●重心深度42.5mm(深め)●重心角21.9度(小さめ)
 
 ヘッドは今どきの浅重心ヘッドと違い、重心深度がかなり深くて弾道高さが確保できるのが特徴。重心高さも低めのため、低スピン弾道で飛ばせる。重心角が小さめでつかまりは控えめのヘッドといえる。「アルディラNV」シャフトは先が軟らかくヘッドが走ってくれて、つかまりをシャフトで補っている。
⇒タイトリスト915D2 ドライバー(15年) の詳細スペックはこちら


【世界ランク4位】ローリー・マキロイ
 1W: テーラーメイドM2ドライバー(17年) (9.5 度、クロカゲシルバー70 XT・S)
 
 【M2ドライバー(17年)重心データ】●重心高さ38.4mm(やや高め)●重心深度36mm(やや深め)●重心角24度(小さめ)●重心距離38.6mm(長め)
 
 ヘッドは重心高さが高いのが特徴だが、実はこれには秘密がある。やや重心が高くともソールすると、フェースが寝やすい特徴もあり、どちらかといえば、低スピン傾向にある。フェースプログレッションが長く重心深度も深いため、球は上がりやすい設計。使用シャフトは先端に余計なしなりの少ない高い剛性を誇るモデルで、余分なスピン量を減らしてくれる。
⇒テーラーメイドM2ドライバー(17年) の詳細スペックはこちら


【世界ランク5位】セルヒオ・ガルシア
 1W:テーラーメイドM2ドライバー(17年) (9.5°、クロカゲシルバー TiNi 80X・TS)
 
 【M2ドライバー(17年)重心データ】●重心高さ38.4mm(やや高め)●重心深度36mm(やや深め)●重心角24度(小さめ)●重心距離38.6mm(長め)
 
 マキロイと「M2」ヘッドを使用するガルシアはその低スピン性能にほれ込んで使用しているようだ。強烈なタメによるスイングは、スピン量が増えやすいが、先端から中間部が非常に硬く、しかも手元も硬い使用シャフトとの相乗効果でスピン量を減らす工夫を凝らしている。また、フェースの返りすぎも抑えるため、方向性も向上。
⇒テーラーメイドM2ドライバー(17年) の詳細スペックはこちら

 アマチュアとは違い、圧倒的なヘッドスピードをどう飛距離に結びつけるのか。ヘッドやシャフトチョイスなどを見るとスピン量を抑える工夫がなされている。人間離れした彼らのショットから目が離せない。

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