そんなこだわりを持った男の使用ギアに注目してみると、ウッドシャフトに日本では見られないモデルを発見。1Wは「タイトリスト917D2」ヘッドを、3Wは「タイトリスト915F」ヘッドを使用しているが、1W&3WシャフトにはUSTマミヤの「エレメンツ プラチナム」というシャフトが採用されていた。
このシャフトについてUSTマミヤに聞くと、「弊社のUSモデルとなります。光沢があるシルバーデザインで、90tの超高弾性カーボンをフルレングスで使用しているので、硬いですが非常にしなり戻りが強いシャフトです。おそらく低スピン・中弾道を目指したいために使用していると思われます」とコメント。ドライバーは8.5度とロフトを少なくしたうえに、全体は硬いがしなり戻りが速いシャフトを使って、吹け上がりを抑えて、左に球を行かせたくない意図があるという。
USツアーでのスタッツを見ると、平均飛距離は293.5ヤード(73位)、フェアウェイキープ率は59.85%(121位)と突出した数字はないが、力みのないシンプルなスイングを支える武器になっているのは確かなようだ。1Wも3Wもどちらもシャフト同様吹け上がりを防ぐ強弾道ヘッドを採用。シャフトとの相乗効果で、スピン量を抑えた風にも流れされにくいショットを打てるようにもなるだろう。チョイ悪風から変貌した男のティショットに、今夜注目してみるのもマスターズを楽しむ要素となるだろう。