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“ネクストキャメロン”へ 新鋭パターメーカー「ピレッティ」とは?

“ネクストキャメロン”へ 新鋭パターメーカー「ピレッティ」とは?

配信日時:2015年4月3日 12時22分

ピレッティ社のマイク・ジョンソン氏がアルバを訪問してくれた
ピレッティ社のマイク・ジョンソン氏がアルバを訪問してくれた (撮影:ALBA)
 新しいパターメーカーとして2008年に産声を上げた「ピレッティ」。ミルド(削りだし)にこだわった高い金属加工技術で、美しく洗練されたデザインかつ高級感あふれる仕上がりのパターを世に送り出している。ツアープロの使用者も着実に増えており、2013年にはヘンリク・ステンソン(スウェーデン)が同社のパターを使用して、フェデックス年間王者と欧州ツアー賞金王を獲得している。

 アルバでは、デザイナーのマイク・ジョンソン氏にインタビューを敢行。パター作りに対する思いや今後の展望について聞いた。


――「ピレッティ」と他のメーカーの違いは何ですか?

大きな違いはパターの製法だと思います。多くのメーカーはキャスト(金属を溶かして型に流し込む)製法ですが、我々はミルド(削りだし)にこだわっています。材料も厳選して最高のものを使っていますし、仕上げも美しいものにしています。キャスト製法に比べると、コストは約80%高くなりますが、製品誤差の極めて少ないパターを作ることができます。

――他にこだわっている点はありますか?

パターヘッドの重量を他のメーカーよりも重く設定します。(365g〜)これは身体の大きい筋肉を使うことで、手打ちにならずヘッド軌道を安定させる狙いがあります。また、他のメーカーはシャフトの長さが変わっても同じヘッドで対応しますが、我々は長さ別にヘッド重量を変えています。本来、シャフトを短くする場合にバランスを考えると、ヘッドを重くする必要があるからです。また、形状にもこだわっていて、同じピン型のヘッドでもフェースからフリンジまでの幅を約6mm厚くしています。重量を重くすると共に、見た目の安心感も出すためです。

――素材へのこだわりを教えてください。

「ピレッティ」パターの多くのモデルに「11L17マイルドスチール」という素材を使用しています。これは最高級のカーボンスチールで、やわらかい打感のパターに仕上がります。また、パターにおける最高の素材はジャーマンステンレススチール(GSS)だと思っています。希少な素材で、製造工程でも手間がかかるため、かなり高額なパターになってしまいますが、やわらかい打感の中にもしっかりした感触が残る最高のパターを作れます。

――今後の目標はありますか?

次の「スコッティキャメロン」になれるよう頑張っています。「スコッティキャメロン」はライバルと呼べるかもしれませんが、それ以上に私にとって尊敬する存在です。パターメーカーとして同じようなプロセスで誕生していますし、彼はそこからひとりでパターを作り続け、最終的に大きなメーカーと提携しました。

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