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鈴木晃祐と前田光史朗がキャメロンフィッティング “感覚派”2人のサークルTづくりの舞台裏に潜入

スコッティキャメロンのフィッティングはどのように行われているのか。男子プロゴルファーの鈴木晃祐と前田光史朗のフィッティングを直撃してみた。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2026年2月19日 19時00分

前田光史朗(左)と鈴木晃祐(右)がフィッティングに訪れた
前田光史朗(左)と鈴木晃祐(右)がフィッティングに訪れた (撮影:ALBA)

静岡県の浜松シーサイドゴルフクラブ内にあるスコッティキャメロンミュージアムにて、男子プロゴルファーの鈴木晃祐と前田光史朗がフィッティングに訪れるという情報をキャッチ。フィッティングの様子を直撃した。

【写真】ミュージアム内やレアなキャメロンも大公開!

ミュージアムには、タイガー・ウッズ(米国)や松山英樹に加え、往年の名手が使用していたモデルのパターが並ぶ。さらにはオリジナルヘッドカバーの陳列コーナーやキャメロン氏手書きのパター設計図も展示され、まさにマニア垂涎の空間が広がる。

ミュージアムには、タイガー・ウッズ(米国)や松山英樹、往年の名手が使用していたモデルのパターが並ぶ
ミュージアムには、タイガー・ウッズ(米国)や松山英樹、往年の名手が使用していたモデルのパターが並ぶ
ミュージアム内には工房も併設される
レアなパターカバーもずらりと並ぶ
ミュージアム入り口はサークルTでお出迎え
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ミュージアムには、タイガー・ウッズ(米国)や松山英樹、往年の名手が使用していたモデルのパターが並ぶ (撮影:ALBA)

ミュージアム内にフィッティングスタジオも併設されており、ツアープロはもちろん、アマチュアゴルファーもフィッティングを受けることができる。コンピューターと複数カメラによる超高速撮影で、プレーヤーのパッティングストロークを分析。インパクトまでのパターヘッドの軌道、フェース面の向き、頭の位置や体全体の動きなどを可視化し、現在の悩みや修正ポイントを洗い出す。実際に前田はストローク修正のために訪れ、ヒジの使い方などを見直すきっかけとなった。

コンピューターとカメラによる超高速撮影で、プレーヤーのパッティングストロークを分析する
コンピューターとカメラによる超高速撮影で、プレーヤーのパッティングストロークを分析する
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コンピューターとカメラによる超高速撮影で、プレーヤーのパッティングストロークを分析する (撮影:ALBA)

キャメロン通であれば耳にするであろう、“サークルT”。いわゆるツアー支給品とされるものだが、このフィッティングスタジオでプロたちは好みの一本へと仕上げていく。では、実際にどうやってパターを選ぶのか。この日はツアープロがフィッティングに来るということで、スタジオ内にはサークルTがずらり。マニアからすれば羨望の光景だが、ここにあるパターを手にしながら、ネック形状やインサートなどを選んでいく。

ツアープロがフィッティングに来るということでサークルTがずらりと並ぶ
ツアープロがフィッティングに来るということでサークルTがずらりと並ぶ
ツアープロがフィッティングに来るということでサークルTがずらりと並ぶ
ツアープロがフィッティングに来るということでサークルTがずらりと並ぶ
ツアープロがフィッティングに来るということでサークルTがずらりと並ぶ
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ツアープロがフィッティングに来るということでサークルTがずらりと並ぶ (撮影:ALBA)

両選手とも、今年3月に発売される新作マレット『PHANTOM(ファントム)』シリーズを中心に打ち比べた。

鈴木は完全プロトタイプのマレットを昨年9月に投入しているが、今回は同じヘッド形状でインサート違いのモデルをチョイス。今年の新製品にも搭載されているソフトな打感が特徴の「スタジオカーボンスチール(SCS)インサート」を使用してきたが、より弾き感を求めて別素材のインサートやインサートなしのモデルなどさまざまなパターを打ち比べていた。最終的に選んだのは「トレリウムインサート」。銅合金で作られ、柔らかさの中にもしっかりとした打感を感じられるのが特徴だ。

ネックはショートスラントタイプの「ジェットネック」でオーダーした。鈴木はこのネックを長く愛用しているが、その最大の理由は「構えやすさ」。クランクネックなどオフセットが強めの形状は「好みではない」という。

前田も、『PHANTOM 9』をベースにジェットネックを溶接したものを昨年から使用している。「一番長く使っていて、色々試しても戻ってくる。つかまりがいい」。もちろん、さらにオフセットの強いネックもあるが、前田にとってはこの形状が最も“つかまり具合”がいいという。

スコッティ・キャメロンパター専門のツアー担当・澤岩男氏も評する“感覚派”の2人。マレットタイプを使用しながらも操作性は担保したい。ネック形状のチョイスからそんな意図がうかがえる。

前田光史朗は『Phantom T9.5』をベースにジェットネックを溶接したものを使用
前田光史朗は『Phantom T9.5』をベースにジェットネックを溶接したものを使用
前田光史朗は『Phantom T9.5』をベースにジェットネックを溶接したものを使用
前田光史朗は『Phantom T9.5』をベースにジェットネックを溶接したものを使用
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前田光史朗は『Phantom T9.5』をベースにジェットネックを溶接したものを使用 (撮影:ALBA)

さらに、サイトラインの入り方にも、2人のこだわりが詰まっている。フェースの向きやストローク中のヘッド残像など、視覚的に重要な役割を果たす部分だが、鈴木はヘッド後方まで長く、前田は短めに入れている。

2人ともボールにラインを書くというが、その合わせ方に違いがあった。鈴木はボールのラインとサイトラインを一直線に合わせて構える。一方の前田は、ボール半分にラインを引き、構える際はボール左半分が“ライン入り”、右半分は“まっさら”。その境界にサイトラインを合わせたいという意図があるという。

ヘッドやネック形状、インサートなど細部まで突き詰め、プロの要望をくみ取った一本に、最後はキャメロン氏の手が加えられる。そうして完成した“サークルT”が、今年もトーナメントのグリーン上で存在感を放っていく。(文・齊藤啓介)

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